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きっかけを探して

「アイネクライネナハトムジーク」という映画を見た。
「ちひろさん」と同じ今泉監督の作品、三浦春馬主演。

穏やかな作風の中に耳心地のいい音楽が流れて、
個人的に好きな映画だった。

作品の中で、
「〇〇選手が今度の防衛戦の試合に勝ったらあの子に告白しよう。とか、他力本願じゃない?負けたらどうするの、諦めるの?」
という一節がある。(セリフはうろ覚えです、、汗)

この問いに対して、
登場人物の一人は
「大人になるにつれて、いろいろなことに慣れてきちゃって、自分がどうしたいのか分からなくなることがあるの。
だから、何かしらのきっかけを探したり、誰かから背中を押してもらったりすることを求めちゃうんじゃないかな。そうしないと、自分が本当はどう思っているか分からなくなっちゃうの。
自分の直観に従えたら楽なんだろうけどね。」
と答えていた。(こちらのセリフもニュアンス)

この言葉が、今の私にグサグサと刺さった。
映画って、たまにこういう、後を引くような言葉やシーンとの出会いがあるから好きなんですよ。

私も今、正直自分が何をしたいのか、直感でどう思っているのか分からなくなっていて。悩んでいるせいで少し抑圧状態になっているというか。
すべてのものに対する感情のレベルが低くなっているんですね。
前みたいに100%ではしゃげなかったり、家に引きこもって腰が重くなったり。

でもそんな自分の悩みを、映画が正当化してくれた気分になりました。私以外にも悩んでいる人はいるのかも。この悩みはだれしも通るものなのかも。そして何より、後付けのように見えるかもしれないきっかけ探しや、ほかの人からの後押しを求めることを認めてもらったような気がしました。


また何かのきっかけで、悩んでいる渦から抜け出せると良いなあ。
何も考えずに目の前のことに120%の純度で楽しめる私になりたいな。
そう思う今日なのでした、、。

暑い日が続きますが皆さんもお気をつけてお過ごしください~!

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