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東京大田市場に出荷

 農業を本格的に始めたばかりだが、販路だって妥協しない。これが農家には非常に大切だと思っていて、生産は生産、販路は販路、学問は学問。私の場合、農業を分割して考えています。販路は市場の原理を理解することで、百聞は一見にしかず。担当者の方とお会いして、市場のニーズを確認することは何より重要。収穫の後、福島から日帰りで行ってきた。

 大田市場は初めてだし、県外に出荷するのも初めて。日本一の市場に今朝収穫したインゲンを持っていく。担当者の方も休みなのに丁寧に対応してくれて、色々と市場を案内してくれた。市場は如実に資本主義を呈している。特にこの歴史ある大田市場では【力】が全てという印象。厳しくも身の引き締まる話を経験2年目の農家に熱く語ってくれた。

なんという広さ!

田舎に移住したのに、まったくスローライフではなく、日々奔走、思考、行動だ。ど田舎の山の上から東京のど真ん中へ。このギャップが妙に心地いい。インゲンの収穫はまだまだ始まったばかりだが、来年のこと、インゲン以外のこと、家族のこと、将来のこと。色々な選択をすることができるようになったが、逆に考えを実行しなくてはならない責務があるのもまた事実としてある。  これが地方に移住するということなのだろう。

 出荷の翌日。この記事を書いている最中に寝落ちしたのは必然だったようだ。
担当者から入電があり、出荷したインゲンの評価とセリの方と電話をつないでくれた。こんなところまでお世話をしてもらえるとは思っていなかったので、親切に感謝です。 
 今回のインゲン東京遠征はとても有意義だったし、手応え目標がかなりクリアになったように思う。たった10時間でこんなにも見える景色が変わるのか。帰り道は高揚感を抑えられなかった。

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