可能性と火曜日と化学反応
知らなかつた。
ハロゲンランプとランプシェードが彩る陰影が瞳だったなんて。
その周りに光輝く柔らかな、ススキの穂のように緩やかな勾配を画きながら私を包み込もうと企むそのまつ毛は、儚げで繊細で、まるで神狐の毛並みみたいなのです。
ほら、油断してたら光の花火が降ってくる。
この光に纏わりつかれて窒息して死んじゃうなら、それもいいかもしれません。
そんな神々しいハロゲンランプと
もう四時間も対峙し続けてゐるのです。
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