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周りを気にしない世界観とアイス泥棒

和歌山は涼しくなってきて、朝は寒いくらいです。

すごく、

自分にとって面白いと感じたことや、
衝撃だったこと、
心が震えたことがあると、

noteに残そうと思うけれど、私は構想を考えてから書き出さない。

だから、書きたくてしょうがないけど、なにを書くんだろうなーと自分で思いながら書き連ねる。

先日、今働いている旅館の社長の命を背負ってドライブした。

しかもオムライス作ってくれた。

そして面白い話を聞かせてくれた。


引きこもり

今となっては消滅した台風だが、その前は西日本に影響を及ぼしていた。

よって、お客さんが減り、台風の前に、私の仕事は消滅。気がついたら3連休のできあがり。

少し前はインターンで来ていた歳の近い子が2人いたので、話し相手もいたし、上の部屋から音がするしで、1人でいてもなんだか騒がしく過ごせていたけど、台風直前に帰ってしまったので、1人引きこもり生活が始まった。

出かけてもいいけど、そんな気分でもなく、別に1人の時間も嫌いではないから、お部屋でゴロゴロ+もぐもぐ+読み読み+書き書きなどしてそれなりに楽しく過ごしていた。

そんなこんなしていたら、部屋から出てこない私をみかねてか、最近出かけていない私をみかねてか、社長から運転練習兼ねて、お昼を食べに行かないかと誘ってくださった。

こっちで車を貸してもらうために免許を取ったのに、山中を走るのが怖すぎて、レンタル依頼をなかなかしていなかったので、ちょうどいいと思い行くことにした。


山道ドライブ

実家の車にサイドブレーキ(自動パーキングブレーキなるものが付いてる)がないもので、サイドブレーキを下げる動作がなかったことにより、私の運転に不安を抱かせてしまった。

そこから少し、サイドブレーキ論争をみんなでして、周りの車が60km/h以上で走る中、私は信号もなく、車も少ない山道を40km/hで走っていた。

安全運転だねと軽く笑われた。

双葉マークに誇りを持って安全運転でいかせてもらう。

社長の命を背負ってドライブするということは、旅館の命を背負ってドライブしているのと同じだ。

なんとか買い物を済ませ、社長宅まで戻る。

苦手な駐車をゆっくりゆっくり、絶対にぶつけないように慎重に息が止まるくらいドキドキ(そこまではいかないけど)しながら、私の初山道ドライブが終了した。


社長の世界

社長は面白い人だ。

仲居さんに「何もしなくても面白い」と言われている。

急に現れてアイスをすすめて消え去ることはよくあるし、
社長の話をしていたら挙動不審に現れて何も言わずに去っていくこともあるし、
ミーティングに現れてみんなにお菓子を配っていくこともある。

自分で受けた取材に出たくなくて、仲居さんに任せようとして跳ね返されたり、食べようとしたお米の存在を忘れてカピカピにさせたりもしている。

とにかく甘党。従業員にいじられたりする。
ゆるキャラ。

それほど従業員と距離が近く、親しみやすい存在でもある。

この間は社長の大好きなアイスを、ある従業員の人にこっそり持ってかれていた。
これは私との間の秘密である。黙認なのかもだけど。

旅館の人は個性が強くて面白い人ばかりだけど、社長も負けないくらいに面白い。

行動もそうだけど、世界観がとても面白いのだ。

ドライブの後、社長の家でお昼ごはんを作ってもらうことになっていた。

社長の家は裏に大自然ブランコがあって、1人そこで楽しく乗っていたら、酔った。

大自然ブランコ:少しだけハイジになれる

調理師免許を持っているらしく、きれいなオムライスを作ってくださった。切ったらトロってなるやつ。

それから、梅ジュースとコーヒーをいただいて、自分の今までのことや考え、これからのことを話していた時に、自分とは違った新しい世界観を聞かせてくれた。


周りの世界は存在しない

私が周りのことがよく気になってしまう、という話から始まった。

社長からすると、それはとても不思議なことで、「周りを気にする」という頭がそもそも設置されていないと言う。

社長職であるから、仕事面ではちゃんと気にかけてはいるけど、生涯他人を気にして生きてきたことはないらしい。

社長は、

自分以外の周りの世界が存在しない

という仮定で過ごしてきたようで、

自分に見えている世界、価値観、考え以外のものが、全て設定された架空のものであって、
本当に存在していると思っていないから、周りを気にするという考えに至らないと言うのだ。

奥さんと私は似ていて、まず行動の第1に気にするのは他人。

社長は逆。というか、自分しか存在しないからそもそも第1とか2とかないみたい。

縛られてないなー

と思った。

私はこんなにも人の顔色を窺って、石橋を叩きまくってぼこぼこにしてから進むというのに、社長は石橋は叩かないし、なんなら別に必死になるくらいなら渡らんでもいいやくらいのマインド。

その考え羨ましいから私にインストールしまーすとはできないけど、
その仮定でここまで生きてこられるんなら、私ももっとラフに生きてもいいよなーと思えた。

一応、社長とアルバイトという関係だけど、こんなに近くでパーソナルな話をしていると、友達とも似たような感覚になってくる。

社長のゆるパワーを浴びたからかもしれない。

ぱわー



おまけ:
嬉々として病む

夕方まで話した後、部屋に戻ってすぐこれを書こうと思っていたのだけど、実は本編に入る前に一度書くのをやめている。

文字がノらなかったので、一旦寝た。

起きたら病んでいた。

びっくりするほど不安に襲われ嫌に気持ちになり、どうしようもなくなって、とりあえずまた寝た。

そこから1週間くらい結局気落ちしていて、映画を見まくって、いっぱい寝た。

一回だけ夜中に過呼吸になるかと思うくらい涙が出た夜があったから、流石に自分本当にやばいのではないかと思ったけど、泣き疲れて寝た。

落ち着いてから、自分に未来があることに対しての絶望だったんだなと思って、これから何をするのか考えるのを少しやめた。

ちなみに映画は10本くらいみた。
ヒューマンドラマばかり。

そして、人に手紙を書いて、いやーな言葉の並びをボツにして、封筒パンパンに送り出したのであった。

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