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19年11月23日 大田原マラソン

 50回目のフルは2年連続5回目の大田原。SUB4成る!56歳にして生涯勝敗25勝25敗、再び五分に持ちこめた。このレース大好き!来年から休止されるそうだが是非復活してもらいたい。

 本レースエントリー時には「翌24(日)開催の『つくば』にしようかな?会社RCの仲間も多く出るし・・・」などと考えたが「大田原から逃げるのか?チャレンジできる内は大田原に出るのではなかったのか?」と自己葛藤した。結果的に良かったわ、その決断。と言うのも、レース前日に「大田原マラソンは2020年から3年間は中止」という報道を知る。エントリーしておいて本当に良かった。4年後に再開されるかも怪しいし、再開されたとしても私は還暦を迎えている(涙)。還暦でSUB4に挑めるかわからないもんな。
 大田原はやはり敷居が高い。制限時間4時間と謳っているし、前半下り基調、後半登りで最後がUP&DOWNというコースは厳しい。そして何より那須オロシが脅威・・・下りから登りに転じる23km過ぎのコーナーを左折すると、正面から北風を受ける。そこから7kmに亘って「登りの向かい風」と闘わなくてはならない。さらに30kmから斜め左に進路を変えても35kmまでは向かい風だ。向かい風が止んだらUP&DOWNを3回繰り返す・・・その厳しさ故に制限時間4時間以内でゴールに辿り着けば、他のレースより満足感は高い。今年もそれを味わうべし!!!

 2週間前の成田POPハーフは望外の1:45台が出て、気を良くする。久々に強めのマイペースで21kmを走れた。

 当日は冷たい雨・・・新幹線で那須塩原駅着7:32。大会バスは2台目に乗れて7:40発、会場着は7:55位だったかな。
 会場入り口のスペシャル給水受付でボトルを預ける。例年通り、24.2kmと34.4kmの2か所。500PETにzavas pitを括り付けたもの。

 今日は雨対策が重要だ。ビニール袋を被り、首周りからの浸水を恐れネッククーラーを巻く。CAP、雨用長袖シャツ、ネッククーラー、パンツ、靴下、シューズに防水スプレーをたっぷり吹き付ける。さらに露出部の顔、両脚にはワセリンを塗る。長袖シャツの下には冬用ランシャツを着て、その背中にはカイロも貼付する。

 9:00に貴重品を預ける。待ち時間なし。
 良い大会だなぁ。雨でも体育館でゆっくり準備できるし、スペシャルは置けるし、素晴らしい運営。制限時間4時間を謳い、参加者を3,500名程度に抑えているからこそ実現できている。来年からの中止は寂しい。大田原市の財政難が理由だからただ甘える訳にもいかないが・・・
 9:35、グラウンドに。やっぱり雨は冷たい。テントで雨宿り。
 9:45、意を決して外に飛び出して、トラックをゆっくり1周。
 9:50、スタートブロック形成。Cブロックは昨年と同じ。
 10:00、Bang!今日ここに立てたことを感謝!
 スタートラインを0:38で通過。ゆっくりトラックを3/4周。公園取付道路あたりでもうマイペースになる。最初の1kmを5:42。ちょうどSUB4ペース。運動公園の周りをぐるっと回ったら身体が温まる。腕も自由に振りたい。ビニール袋を首から抜いて、しばし進んで係員に託した。「(廃棄方)よろしくお願いします!」
 体育館裏を通過。雨は強い・・・右折して少し進むと右脹脛に少し痛みを感じた。無理はできない。するつもりもないが。
 5km。この4kmは@5:21、25、18、33。周りに合わせて順調。ここからしばらくは抜かれまくった感。私は最初からマイペースで走り出しているが、多くのランナーは冷たい雨の中、最初の2、3kmは暖機運転をしているのだろう。見習った方が良いのかな?
 左折してライスライン。雨雲の下とはいえ視界が広くなり気持ちが良い。順調に足を運ぶ。10kmまでの5kmは@5:29、21、28、28、29と極めて安定したLAP。これで良い。無理はしない。雨は小降りになってきた。ちょっと明るくもなる。一方、尿意を感じる。スタート前のゼリーは控えたのだがな。冷たい雨に打たれたら仕方ないか。
 とはいえ給水はしっかり摂らないと!雨で腕とかは冷えるけど汗はかいているはず。コップ1杯は必ず摂取。
 13km手前で右折。「あっ!チャンス!」、コース左にある仮設トイレに待ち人がいない。すかさず飛び込む。手がかじかんでパンツの紐を緩めるのに少しロスったが、トータルロスは1:03、トイレロスとしては最小限に留められた。ラッキー。
 そこから下り。強気にストライドを伸ばす。下りきって川を渡る。雨でも思っていたより水量は多くない。少し登って左折。寺院、小学校、古い田舎の街並みを進む。高齢の応援の方に笑顔で手を振る。
 15km通過。この5kmは@5:27、27、24(トイレロス控除)、08(下り)、32(登り)。至極安定。よしよし。給水も確実に。
 左折、ちょっと下って、また川を渡って軽く登る。しばし進んでこのレース唯一の折り返し。後続の対向者は少し行くと途絶える。自らが最下位に近いところを走っていることを自覚させられる。なんせ制限時間ぎりぎりのランナーなのだから。
 左折して田園風景。去年は山の稜線がきれいだったが今年は雨雲で霞む。それでも雨は止んだのかな?助かった。
 前後のランナーと距離を取って肩を回す。胸を開くようにする。これ大事!途中、足に何かがぶつかったので振り向いたら道路にカイロが落ちていた。雨と汗に濡れたシャツから落ちたようだ。ゴミを放置する形になり申し訳ない。
 20kmまでの5kmは@5:21~32。
 給水はしっかり摂る!このレースの給水係員はそれぞれ学校単位で務めてくれているようだ。「ありがとう」としっかり伝えていただく。
 中間点をG1:56:20で通過。スタートとトイレロスを考慮すればN1:54台。よしよし。この辺りではもう雨は完全に上がっていたようだ。
 23km過ぎ。コース最低点。標高差88mを下ってきた。ここで関門。「残り4分」とのアナウンス。「通せんぼ」要員らしき係員の一団が遮断機の役を担うテープを持って待機していた。あと4分後には悲劇があるのか・・・残酷だが仕方ない。ここから左折していよいよ登りに転じ、さらに那須オロシとの勝負だ!
 左折。風の音が変わる。「大田原はここからだ!」と声に出す!
 24.2kmスペシャル給水。末尾8のテーブルからボトルを取る。PITのえぐい甘味でむせることをケアし、ゆっくり歩いて摂取した。
 24kmまでは@5:24~28、給水歩きを含む25kmまでが@6:09。
 引き続き登る。「この辺りは例年もっときついよな?今年は雨だから風は弱いのか?」と感じた。
 30kmまでの5kmを5:35、39、43、45、47でクリアした。例年はLAPが6:00を超えることもある区間なのに、それだけ風が弱かったということ。那須オロシというよりは今年は「普通の向かい風」。雨模様で風が弱くて助かった。30km通過がG2:46:47。残りを@6:00で刻んで行けばOK。「@6:00に拘っていこう」と決意した。
 25km辺りから抜く方が圧倒的に多くなってきていた。気分が良い。
 34kmまでの4kmを5:45、40、52、46でクリア。@6:00を切っているので「貯金ができている」との感、精神的に余裕が出てくる。34.4kmのスペシャル給水。ボトルを取り、コースが狭いので歩道に出てゆっくり歩いて摂取。これにより35kmまでのLAPは6:11となるが気にしない。35kmをG3:16:01。残り7.2km!44分もあれば大丈夫!ここでSUB4を確信した。
 コース脇にある国際医療福祉大学の学生が一団になって声援を送ってくれている。医療系だからか女子大生が多い。笑顔で通過、何人かとはハイタッチもした。グローブ越しではあるけどエネルギーを得られた。雲もだいぶ薄くなり、明るくなってきた。気分も明るくなってくる。
 ここからDOWN&UPがある。下りでまた右脹脛に痛みが走った。でもあと少し。この程度なら大丈夫。ちょっとだけストライドを伸ばす。
 35km以降、@5:24、44、32と順調なLAPを刻み38.6km関門。「あと5分」のアナウンスの下で通過。一応お約束のガッツポーズ。笑顔も忘れない。ラスト3.6km。抜く方が圧倒的に多いのだから引き続き気分は良い。@5:52、44と刻み40km通過。G3:44:17。
 左折して応援の多い中を進む。安心したのか次に@5:58と落ちたのは情けない。運動公園に入る取付道路に右折。脹脛が気になるのでダッシュは控える。陸上競技場に入る。ラスト300m。ちょっとアウトに膨らんで第3コースから前走者を抜き去る。アンツーカーに溜まっている水が背中に掛かる。「ちゃんと脚が回っている証拠だ」と嬉しくなる。こんなことで??
 よっしゃ!!!G・O・A・L!!!やっぱり大田原のゴールは満足感が高い。やった!良かった!!!

 でも余韻に浸れない。このレースではゴールエリアで寛げないのはいつものこと。ゴールして直ぐに列に並ばされる。PETボトルを受け取る渋滞。この導線はもう少し工夫してもらいたいな。PETを受け取ったら、陸上競技場をすぐに出させられて、パン、野菜ジュース、グラノーラの完走賞を受け取る。その後、なめこ汁の列に並ぶ。3分ほどか?紙コップを受け取る際に係員のオバチャンから「ごめんね」と言われる。「?」と思っていたのだが、飲んでみたらわかった。圧倒的に具が少ない。ま、贅沢は言えない。ほんわか温かい塩分補給に感謝。
 体育館入り口で完走Tシャツを受け取り、入り口ベンチに座ってシューズを脱ぎ、体育館に入る。貴重品を回収し、観客席の陣地に戻る。ここでようやくストレッチ。すでに身体の硬化が始まっていることを自覚。ストレッチはやはりゴール後速やかに行わなくてはいかんな!でもゴールエリアからさっさと出させられて、完走賞を渡されて、雨は上がったとはいえ路面は濡れているのだからその完走賞をどこかに置いて屋外でのストレッチって・・・・できんわな・・・・仕方ない。
 体育館はもうガラガラと言ってよいほど空いている。13:57にゴールして体育館を出たのが丁度1時間後。西那須野駅行きのバスには幸いすぐに乗れて15:05に出発。間に合わないと思っていた西那須野駅15:26発の宇都宮線に乗れた。
 40分ほどで宇都宮駅。同駅始発の宇都宮線に乗換える。事故の影響でダイヤが乱れているとのことであったが、10分ほどの待ち時間で発車してくれた。大宮までの1時間ちょっとは普通車で、さらにビールもガマンした。
 帰宅して水風呂でアイシングして、焼き鳥を買ってきて一人打上げ。良いレースだったと自画自賛、満足満足であった。

 当日は両膝にシップして就寝。翌日は日曜日、両膝が痛む。女子実業団駅伝他を観ながらアイシング3時間以上、右脹脛の鈍痛に加え、左前脛にも痛みを感じていた。また少し動くと息が切れる。全身の倦怠感はんぱなし。翌日が日曜日で良かったと痛感した次第。
 その日曜日の夜、月曜日の未明か?右膝激痛で目を覚ます。慌ててモーラスシップを貼り、シップの上からアイシング。幸い二度寝ができたから月曜には無事出社できたが大田原死闘のダメージは甚大であった。もっとちゃんとケアしなくては!

 今日の総括。
 5kmLAPは27:19、27:15、28:01(含む1:03ロス)、27:13、27:52、28:29、29:14、28:16、12:48。「さすがに後半少し落ちている」かのように見えるが、前半は下り、後半は登りで、終盤にUP&DOWNというコース設定だから、自分ではイーブンで押せた感あり。GoodJobであろう!

 気温はスタート時8.5℃、レース中10.4℃まで上がった。雨用長袖にグローブで凍えることはなかった。スタートでは強かった雨は徐々に弱まり、20km手前あたりで上がってくれた。しっかり記録に残しておこう。
 大田原市内の風速は、昨年は12:30に8.8m/sを観測していたのに比して、今年はレース中3.6m/sが最高であった。那須颪の威力は半減以下だったのだ。ラッキーであった。ちなみに昨年の最高速を観測した12:30って、私が丁度登りの27km過ぎを走っていた時だよ。今更ながら昨年は良く頑張ったのだな!

 今日の教訓。
 フルの当日は必ずアイシングをする。
                                以上

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