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18年1月28日 館山若潮マラソン

 42回目のフルは4回目の館山若潮!54歳、SUB4成る!SUB4生涯勝敗は19勝23敗となる。

 本レースは4年ぶり。房総館山を舞台にした変化に富んだ面白いコースで、千葉から離任した14年以降も「もう一度出たい」と思っていた。今年度同僚となった友人Sも誘い、出場することとした。

 10:00Bang!曇天、気温は5℃程度だが、風を殆ど感じないので寒くはない。ゆっくり動き出した。
 今年はスタートのバルーンゲートがないな。路面のスタートラインを0’50で通過。最初は混雑でもどかしいペースで進むが、「足は冷えているしアップも充分ではないから丁度良い」と無理はしない。1kmを過ぎた辺りからマイペースで進めるようになる。2kmをN10’26で通過。最初の渋滞を考えたら早過ぎる。意識してペースを落とした。3:30ペースメーカー(PM)に抜かれた。流石に付いていく訳には行かない。3kmあたりで50代と思しき男性赤ランパンに並ぶ。「この赤パン、脹脛を見れば相当鍛えているみたいだから付いていくかな」と思ったのだが、赤パン、後ろに下がりやがった。「そのうち抜かれるだろうから、その時また考えよう」と思い先行した。
 この辺りは「新しい港町」という風情。4km過ぎて折返し。対向列にSを探したが発見できず。今日は流しているのだろう。グッと上って5km。この3kmは5’12、02、39。ここから「旧い街並み」を走ることとなる。
 細く締まった感じの蛍光黄色ウェアのオバサンを抜く。私よりちょっと遅いくらいのペース。「この位のランナー体型の人に付いていく方が賢いのかも」と思いながら前に出てしまった。この旧い街並みは、緩いUP&DOWNが続く。寒空なのに汗が出る。首に巻いていたバンダナを外す。9kmあたりの海水浴場、曇天で今日は富士山が全く見えない。残念だ。
 10kmまでを5’04~15までの安定したペース。ここまでちょっと押してきた感じ。「ここから25kmまでは休もう。上りに備えなくては!」と思って、抑えようとしたら・・・・丁度、3:45PMを含む集団に抜かれた。大群に抜かれると悔しい気がして、ついつい付いてしまった・・・・でも明らかにペースが早い。すぐに自重して落とした。ここからしばらくは抜かれまくった。
 12km過ぎて洲崎灯台を右に見て方向転換。雲が厚くなってきた感あり。15kmまでは5’13~30、少しは落としたがまだ早い位だ。
 房総フラワーラインを進む。今冬は寒いせいか菜の花が少ない。楽しみにしていたのだが・・・・あれ?おまけに雨だ!予報は当たるわ。雨用長袖で正解だった。
 今日の出立ちは、白の雨用長袖、紺の七分ランパン。CAPはこの館山の完走賞。サングラスをして、圧ソックスに黒のグローブ。シューズは3回目のASICSターサー。雨用を引っ張り出したのは当日朝。前夜ベッドに入ってから携帯の天気予報をチェックしたら急に雨マークが出ていた次第。他の天気予報では曇となっていたのもあるが、少しでも雨の恐れがあるのであれば、寒波も残っていることだし、雨用が無難であろう。
 幸い雨は霧雨程度。しかも短時間で止んでくれた。濡れそぼることもなく「湿度を与えてくれた」と前向きに考えよう。ここ辺りから左脚大腿内側に痛みを感じる。経験したことのない箇所。冷えのせいかな?とりあえず塩飴をなめよう。塩飴が奏功したのかはわからないが結果的には最後まで何でもなかった。
 雨上がりでもフラワーラインは明るい感じ。館山カントリークラブを通過して20km。この5kmは5’16~35。抑え目にしているがこれでもSUB4には充分。順調順調。ここで、黄色の小太りオバハンに追いつかれて、しばし並走。オバハン、中間点で急にペースダウンして斜行しやがった。迷惑なやっちゃ!
 中間点は房総パラダイス入り口付近。N1:52台で通過。まだ余裕もある。ハーフを過ぎて、私のペースは変らないが、急に抜く方が多くなってきた。ハーフを過ぎるとペースが落ちてくるランナーが多いということだな。
 22kmを過ぎて、フラワーラインから左折。田舎の田園風景となる。空も少し明るくなってきた。ここら辺りは息を整えるつもりで進む、25km過ぎからの上りに備えないと!あわせてZAVAS PITを補給。休んだつもりでも、25kmまでの5kmは5’20~38と充分なLAP。
 国道から左折する。さぁ!若潮はここからだ!
 大きなUP&DOWNが始まる。上りは大腿の筋肉を使うようイメージする。下りは斜度に身を任せたいが、左脚が少し気になる。後傾はしないようにだけ気を付ける。
 27kmの給水は失敗した!直前にアミノ酸粉末を開け、コップ半分ほどのアクエリアスで流し込む。直後のクリームパンに目がくらんでGET!まだアミノ酸が口の中に残っていたので、すぐにはパンを口に放り込めない。で、次の水のテーブルをスルーしてしまった。「やばっ!」と思ったが既に通り過ぎてしまったのだから戻る訳にもいかない。「給水では必ずコップ1杯以上は摂取する」と誓っていたのだが・・・止まれば良かった・・・「でも30kmあたりにも給水はあったよな?」と思い出し進む。
 30kmまでのこの5kmは5’20~39。上り基調なのに頑張っている。そしてお待ちかねの給水にたどり着く。今度は立ち止まって確りコップ2杯の水を摂取した。ここから本レース最大の山だ!えっちらほっちら上る。「あれ?赤パンだ!どこで抜かれたんだろう」と思いながらパス。最高地点に到達!ほっとする。31kmまでは6’04かかっていた。ま、仕方ない。給水で立ち止まり、そこから上りだったのだから。ここからはしばらく下りだ!下る下る下る・・・・でももう少しスピードに乗りたいところ。下りきる前に変った奴に抜かれた。若い男。ワラーチは良いのだが、両手をポケットに突っ込んだまま走っている。こんな奴は初めて見た。転んだら危ないよな。沿道の係員も苦笑交じりの不思議そうな顔をしていた。
 33kmまでの下りの2kmは5’31、31。もう少しタイムを稼いでおきたいところであったが無理もできないか?!33km通過時間はG2:59丁度。残り9kmちょいということを考えればSUB4は確実、久々の3:50も狙えるところ。
ここからは緩いUP&DOWN、頑張ろう!空は明るくなったけど、風は逆風となる。たいして強くないから良いけど。沿道の男の子から飴をいただく。黒砂糖味。しばらくしゃぶっていたけどなかなか消えないから途中で捨てることになったのは申し訳ない。
 しばし進むと、蛍光黄色のオバサンに抜かれた!「あ~ぁ、やっぱりこの人に付いていった方が良かったのか!」。3時間近く前の判断を悔いるが、あそこで付いて行ったとしても、今ここでペースダウンしない保証はないけどね。悔いながらオバサンに今更ながら喰らい付こうとしたけど、やっぱり無理。先行を許すことになった。@0’10ほど私より早い感じだったな。
 35kmまでの2kmは5’46、45。このペースだと予想タイムはどうなる?もう計算が面倒になってきた。とりあえず(?)ZAVAS PITを舐め、37km給水で口直し。37km通過がG3:22’04、この2kmは5’32、6’01。残り5.195kmを28分でいけば3:50だが、この調子では厳しいな。3:50には赤信号が点滅した。
 38km手前で左折してグッと下る。38km標識を過ぎて右折。あと4kmは真っ平ら!気合で脚を運ぶ。げっ!小太り黄色オバハンに抜かれた!まじ~・・・・付いていけない・・・・39kmまでは@5’48、ここで完全に脚が止まる。赤信号が灯ってしまった。40kmまで真っ平というのに@6’13!ド失速だ!ヤマダ電機(マラソン会場より500m位手前)が遥か遠くに見える。「あと2kmが遠いなぁ」と悲しい思い。エッチラホッチラ・・・次のLAPは少しは持ち直したが@6’04。
 「ラスト1kmは@6’00を切りたい!」と足を伸ばす。川の向こうに会場が見えてくる。橋を渡る。道路から会場に左折する。足元が悪いのに注意。一応ラストスパートのつもり!ちょっと上げる。G・O・A・L!
 ガッツポーズ!ラストは@5’36でまとめ、G3:52’○、N3:51’49。

 途中で意識した3:50は切れなかったが、今日で42回目のフルの内、歴代5番目のNタイムは悪くない。決して楽ではない、むしろ難しいコースでのこのタイムは嬉しいし自信になる。昨11月のさいたま国際でもSUB4は出したが「まさかの」「望外の」ものであり、それに比せば今回は狙って走れた感がある。昨年2月の心身不良から完全復活かもしれない。最後のド失速に若干の悔いは残るが・・・。
 その喜びに浸りたいところだが今日はゴールエリアで寛ぐわけにいかない。Sが待っているはず。ストレッチもせずに歩き出す。このレースでしか味わうことのない「砂糖入りHOT麦茶」を紙コップでいただき、一瞬だけイスに腰掛けさせてもらう。スタートから少し気になっていたシューズの紐を緩め、チップを外し返却。すぐに立ち上がり、記録証を受取り、ゴールエリアを出る。今年の完走賞はバスタオルか・・・バスタオルって要らないのだけどな。ま、女子高生に肩に掛けてもらう。あとは500PETの水をもらって、スタスタヨタヨタと荷物預かりのテント前に向かう。Sがスックと立ち上がってくれた。曰く「切れた?」「51分」「すごいじゃん!このコースで!」と誉めてくれた。Sは予定通りハーフでリタイアして、30分ほど待たされたバスで、30分ほど前に帰還したそうである。
 すぐに凍結タオルで身体を拭い着替える。シューズを履く際には足が攣りそうになったが何とか堪える。ポケットに余らせていたアミノ酸を補給して帰り支度完了。13:52にゴールして14:25には会場を出られた。まだ続々と戻ってくるランナーを見ながら、送迎バスの発着場(ヤマダ電機)までは徒歩10分弱か?割とまともに歩けた。バスもすぐに発車してくれて14:45には館山駅到着。15:01発新宿行の特急に乗りたいから、Sがダッシュで特急券を買いに行ってくれて、私は自由席をキープするためにホームに降りる。自由席はまだガラガラだった。
 帰りは秋葉原駅下車。特急が秋葉原に停まるのは意外だったが、我々にはありがたい。秋葉原駅の階段を降りる際には両膝に痛みを感じたが、この程度なら心地よい痛み。呑兵衛独特の嗅覚で選んだ店はイタリアン居酒屋。翌日の仕事に備えてSはノンアルなのが残念だが、一応乾杯!2時間弱の楽しい祝勝会(?)となった。
 20:00前には帰宅。洗濯機を回して、入浴。すぐに両膝をicing。あとはタイムだけ記録に残し、さっさと就寝した。翌朝はすっきりとした目覚め。icingも功を奏したようで膝の痛みもない。元気よく出社した。夜は、仕事を終えたSとまた二人飲み。ここでは奴にも確り飲んでもらった。
 雪と寒波で大変な1週間の週末は充実したものとなった。Sにも感謝。

 今日の総括。
 前半押して入り、中盤は抑え、終盤に粘り切れなかった感はあるが、満足と言って良いだろう。ただし、タイムを狙うには、途中で抜き返されたオバサンやオバハンのように一定のペースを刻むべきなんだろう。ネガティブスプリット、かくありたい。
 今日の10kmLAP、①52’08、②54’06、③54’50、④57’51、12’54。
①に2’00を加え、④で3’00を削れれば、ラストでもう0’50削れて、3:50を切れるのだろう。

 以下は備忘録。
 レース6日前(月)、首都圏では大雪の予報。午後から雪がちらつきだす。昼前に「帰れるものは帰れ」との指令が出たのはありがたい。13:30に帰途に着き、14:30には帰宅した。結局、夜半まで続いた降雪は20cmほど積もった。首都圏の交通網は雪には脆弱。早く帰らせてもらって助かった。
 (火)(木)あたりには走っておきたかったが雪が残り断念。
 前々日(金)、少しは雪が消えたので恐々だが朝7km走って出社。実家の給湯器の水道管が凍結して破裂した。困ったもんだ。
 前日(土)朝、まだ雪も在り恐々とだが7km走る。そのまま駐車場の雪かき。マイカーを動かせるだけはかき出す。で、動かそうとしたら・・・バッテリーが上がっていた!JAFのお世話になりました。
 22(月)からの大雪、引き続きの寒波で首都圏では何十年ぶりかと言う寒さ。その直撃を食らった感じの一週間であった。

 その前日(土)の食事は、朝はすき家の朝さば定食ご飯大盛。昼はサイゼリヤのパルマ風スパゲッティのWサイズ、夜も嫁さんに頼んでパスタ。カーボローディングは充分であろう。
 (金)(土)とアルコールを抜いて、当日は4:00に目が覚めた。アラームセットは4:30だったが興奮していることもあり起きてしまった。4:50に家を出て、松屋で牛丼を食す。両国到着は6:06。トイレを使って、6:25始発のマラソン専用特急さざなみ93号に乗車し、指定席でSと落ち合った。後で聞いたが、両国駅3番線ホームは「幻のホーム」と呼ばれるらしい。記念写真でも撮っておけばよかった。
 Sは、翌日に社外業務があり、先週来の体調不良もあり、今日はハーフでDNFするとの由。残念だが賢明な判断だと思う。
 特急の中で靴下を履きかえる。レース用の圧ソックスでは丈が短く寒かった。トイレを使い、8:00過ぎにオニギリ2個を食した。
 8:27定刻通り館山駅着。駅から送迎バスに乗り、会場入りが8:45。受付に10分ほどを要し、慌てて着替える。思っていたより寒くないのは幸い。準備していたレインコートも不要だった。着替え終えてトイレ小に並び荷物を預けようと思ったら長蛇の列。しかも300円だって!今さら財布を出すのも大儀。列に並んでイライラしていると9:40になり、Sが「俺はゆっくり走るしハーフで止めるから、お前の荷物も一緒に預けるよ」と言ってくれる。最初は当然固辞したが、結局ありがたくお願いすることにした。今度逆の局面があれば恩返ししよう。
 9:45、スタートブロックに入る。ここで今日初めてのアップ。慌しく一連のストレッチと骨ストレッチ。スタート5分前にSがやってきて「荷物置き場で待っている」とのこと。この時間にここにSが来たと言うことは、私も自分で荷物を預けられたということ。申し訳なかったし、本当にありがたかった。
 ゼリーを舐めスタートを待つ。DJはスピーカーの声が割れていて全く聞こえなかった。
 ここまで晴れていたが少し雲が厚くなる。「Sが荷物を預けてくれてよかった。芝生の上に放置していったら濡れたかもな」とさらに感謝の念を重ねた次第。結果的に雨も降ったし。

                                以上

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