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日本語教育能力検定試験に4ヶ月で挑戦した話 ② 聴解

前回の記事( https://note.com/febroses/n/n85363f67c073 )で、スケジュールのことを書きましたが、今回は、私が一番手こずった、聴解の話です。

聴解とは

聴解、と言ってもぴんと来ない方もいると思いますが、あれです、英語の「リスニング」と同じ。音声で問題が流れてくる試験です。日本語教育能力検定試験には、この聴解問題が真ん中にあり、30分で40点の配点があります。

英語の勉強でも、このリスニングがとにかく苦手でした。そのため、この試験にも聴解があるということで、一番不安だったのがこの項目でした。

過去問でも、問題集でも、基本的に「CD」が付いて売られているのは、この聴解対策のためです。もちろん、ユーキャンにもしっかり聴解対策、というレッスンが組まれていました(テキスト5の前半、添削課題1回)
ユーキャンの添削課題の中で、基準点に唯一届かなかったのが、この聴解部分の添削課題でした(基準点は70%)

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もちろん、ユーキャンの添削課題でも取れないものが、赤本で点数が取れるわけがありません。

内容は

内容は、アクセントを選ぶもの、発声・発音の誤りを選ぶもの、間違い箇所を選ぶもの、総合課題、文法的誤り等総合的な誤りを選ぶもの、となります。
しかも、この……私の点数なんですが、「これは出来てるぞ!」というものが、一つもなかった。とりあえずこれは「あてずっぽうで答えてる場合じゃない」「なんとなく、ではダメだ」ということで、あらためて問題ごとにじっくり向き合うことにしました。

アクセント対策

ということで、まずはアクセント対策でした。最初のうちは、文字数が少ないので割と分かりやすいのですが、後半、文字数が増えてくると「聞き取れたはずのアクセントの谷を間違う」という感じになっていることが発覚。
(聞き取って、ここだな、と思いながら選択肢を選んでいる間にずれたり間違ったりする。それをしている間にも問題は次へ行こうとするので、焦るというのもある)

ということで、アクセントについては、線を引くことにしました。

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文節ごとに、縦に線を引くことで、頭の中でリピートした時に正確な場所を覚えていやすくなりました。とは言っても、すぐには無理でしたが、徐々にこのアクセントで点が取れるように。

口腔断面図と発声・発音

一番聴解の問題っぽいな、というのがこの項目ではないでしょうか。

これは、学習者の誤りの発音を聞き、それが「どのような発音・発声をしていることで」この誤りになっているか、を答える、というものです。
選択肢は、口腔断面図のものと、文字で書いてあるものがあります。

私は、どんな風に間違っているか、というのは、最初の段階で聞き分けられていたのですが、その「違い」というのが、今まで考えたことがなかったので理解するまでが大変でした。

例えば、ズと発音すべきところを、ジと発音している、とか。ウと発音すべきところを、オと発音しているとか。
こういう風に、カタカナ上での間違いは分かるんですよ。でも、それが口腔断面図とかになると、理屈はユーキャンのテキストでやっているのに、いざ問題でやると、間違う。

ま、一つは「落ち着け」ということと、もう一つは「近道はない、地道に覚えて練習」なんだろうな、ということで、作ったのがタイトルにも使っているこの図です。

早見表

手で書けば、その分覚えるかな、と思って手書きです。

あと、色分けは、色が違うと覚えやすいかも知れないと思ってやってみただけですが、人によっては有効かも知れませんが、私そういえば色ってほとんど認識しない(文字が圧倒的優勢)ので、意味なかったなぁと思いました。

この表の中(ただし、母音は載っていない)で、縦に動けば「調音法の違い」、横に動けば「調音点の違い」斜め(列も行も違う)だと「両方」ということです。

ついでにパラパラ出る「ん」とか「有声音・無声音」も一応書き込んであり、さらに右下の方には「どうやら昨日ずっと(モダリティ-テンス-アスペクト)/呼ばれていたらしいよ(ヴォイス-アスペクト-テンス-モダリティ-対人モダリティ)」の例文なんかが加わっています(これは聴解は関係ない)

ということで、これを覚えて本番へ。

ただ、覚えて、というのは簡単ですが、実際にはうっかり何か間違えちゃったりして、結構直前まで、ずーっとこれをやっていました。
また、直前の三日間くらいは、過去問、問題集、ユーキャンのすべての聴解のこの問題を、書きだして、ドリルのようにやっていく(ザージ/調音点、バーパ/声帯振動、シーチ/調音法、みたいな)こともやりました。

これについては、この表を見ながらだとほぼ満点が取れたので、方法としては良かったのではないかな、と思います。

総合問題

これは、特にこれ、ということはできず、なんども繰り返して過去問などをやり、パターンに慣れる、という所まででした。

中でも苦手だったのが「学習者が誤っていない項目」を選ぶのがダメでしたね。誤っていた項目、は割と選べていたのですが「ないものを選ぶ」というのは聴解の場合、聞き洩らしたら終わりなので、どうしても得点率が低いままでした。

また、出てくる問題との相性もあるなぁ、と。この辺り、慣れることと、落ち着いてやる、くらいの対策しかないのかなぁというのが本音の所です。

ということで、聴解対策まとめの記事でした。次回は記述の話です。

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