見出し画像

日本語教育能力検定試験に4ヶ月で挑戦した話 ③ 記述問題

昨日の聴解の話に続いて、試験Ⅲのハイライト、そして大トリは、記述問題です。ほぼ一日掛けてきた試験のラスト、試験Ⅲの最後に、それはあります。

400字の小論文

小論文と言えば、大学入試では割と見かけますが、社会に出てからはあまり見ないような気がします(仕事で書くレポートは、もう少し長いものが多いし、一発勝負じゃなくて、資料とか使って、もう少し詳細だし)

あと、仕事によっては、日常的に文章なんか、ほぼ書かないという方もいるかも知れません。また、日本語教師を目指そうという方は、多分文章を書く、ということ自体には抵抗がある方は少なくないでしょうが、自分の言いたいことを論理的に、まとめて、時間制限のある中で書く機会というのは、そう多くないかも知れません。

配点は高め

総合的な考察力とか、日本語力とかを問われるから、だと思うのですが、配点は結構高めです。試験Ⅲは、全体で100点、うち80点(80問)がマークシートの選択式、残りの20点が記述問題の配点、ということになります。

何かで「捨てるという手はありか」というのを見かけましたが(どこで見たか分からない。見つけたら追加します)結論としてはなし。合格点はおおよそ7割と言われているので、仮に記述をゼロにすると、残りの80問中10問しか間違えられず、仮に総合でとしても、試験ⅠとⅡも相応の試験であり、記述でもせめて7割は取ることを努力すべき、という結論になっていました。

個人的には得意科目?

私個人としては、受験勉強の小論文もかなり成績が良く、また文章を書くことはずっと続けていることでもありますので、それについての心配はしていませんでしたが、なんせ急ごしらえの受験なのは間違いなく、そちらが心配の種でした。

ということで、ユーキャンの添削課題で、二つもチェックしてもらえたことは、ユーキャンを利用して、本当に良かったと思いました。

前回の記事にも載せたこの画像↓

日本語コメント付き画像

添削7と8を見ていただければわかるように、90と80という結構好成績を取ることが出来ました。
その為「文章を書く」という練習は不要と判断し、試験対策としては「アウトラインを書く練習をする」というのを行ないました。

文章力

さて、その文章を書く、ということですが、一つは「ちゃんと分かるように書く」「ルールを守って書く」という、まず必要最低限のことがあります。ここについては、赤本、ユーキャン共に、かなり詳しく載っていますので、まずはそれが出来ているかどうか。

例えば、文章のねじれがないか、とか、原稿用紙はちゃんと使えているか、とか誤字脱字はないか、とか、ですます/だであるは統一してあるか、などです。

私の場合は、ユーキャンの添削課題で、そこはほぼ問題がなかったので、まぁ大丈夫かなと踏みましたが、自信のない方は、何度か練習し、チェックをした方がいいかもしれません。

論理構成力

で、他に要るものとしてはこの「論理的に組み立てる力」です。これにはアウトラインを作る、という作業を行います。

これについては、赤本でも、ユーキャンでも、結構な数の紙面を割き、詳しく書かれていますので、心強かったです。

私の場合は、まずユーキャンで大まかに流れをとらえ、次に赤本で復習、それからユーキャンの添削課題を出す、という風にしました。
私の印象としては、ユーキャンの方は「書きなれていない」「抵抗感が大きい人」に向いていて、赤本は要点が「ぎゅっ」とまとまっている、という印象です(他の分野と同じ傾向ですね)
ユーキャンは、添削自体が、一つのプロセスなので、そこまで入れて「記述対策」ということなのだと思います(ので、帰ってきた答案をかなりしっかり読むことが大事/記述問題に限らず)

画像2

このノートの写真、右の赤い星が、ユーキャンの添削が帰ってきた後、そのコメントを要約しまとめたものですが、結構これ、大事だなぁと改めて思います。

400字というのは、ちょっと書き慣れている人だと、逆にとても短いのではないかと思います。アウトラインの段階で、あれも書こうこれも書こうになってしまったり、「この例を入れよう」とか「この考え方も書いておこう」とすると、多分書ききれない。し、ボケてしまいます。

文章を書き慣れている方は、特にこれに注意かな、と思いました。

総合的な知識

さて、小論文に書くのに必要なのは、最後、総合的な知識です。私自身が一番心配していたのはここでした。

ただ、実際に問題に当たってみると、まぁ4ヶ月とは言え、かなりどっぷり、しっかり知識の習得に努めているわけで、試験勉強の範囲を理解し、きちんと引っ張って来れれば大丈夫かな、という感じでした。

ポイント

試験勉強としては、アウトラインを書くことに注力しました。文章をちゃんと400字書いたのは、添削課題の2回だけです(大体この位、というのは大丈夫だなと思ったので)

上記画像で90%と80%になっているのですが、これは90%の方は添削課題をやる3~4日前に、すでに添削課題の問題に一度目を通し、時間をかけてアウトラインを書いたもの。もう一つの80%の方は時間を本番通りにして、開始、で問題を読み、20分で書いたものになります。

自分としては先の方はまぁ合格点取れるかなと思っていたのですが、二つ目の方がどこまで取れるか、というのが勝負の分かれ目と思っていましたが、なんとかなって良かったです。

また、ですますと、だ・であるのどちらで書こうかも悩んでいたのでこの二つは、先の方はですますで、後の方はだ・であるで書いたところ、で済ますの方が書きやすかったので、本番もそちらで行くことにしました。

アウトラインの概要は以下の通り

① 問題文を理解する →何を答えたらいいか を明確にする

② 立場を明確にする →どのような答えを書くか 決める

③ 根拠を考える 提出されている条件の問題点を分解して考える
  →そのうち、どれを拾って書くかを決めて、その内容を箇条書きにする

④ 文章の元になるよう、整理する
  →③の所は、結構ランダムに出てきてしまうので、④の所で、どれを入れて、どれを書かず、またどの順番で書くか、ということを決める(私は、項目に×印をつけたり、番号を振ったりしました)

ここのアウトラインを文章にすれば完成、というくらいまで、アウトラインをしっかり書き込み、文章化するときには清書するくらいの気持ちで書くのが、きっちり収めるコツかなと思います。

ということで、私の行った記述対策でした。
お役に立てば幸いです。

Back

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お役に立ちましたら幸いです。 *家飲みを、もっと美味しく簡単に*