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須藤元気著(2018)『面倒くさがり屋の僕が3ヶ月で英語を話せるようになった唯一無二の方法』株式会社幻冬舎

まずは日常会話から

書棚の整理中にでてきた本で、いつ購入したのかも忘れていましたが、処分する前に一読してみようと読んでみました。

英語を勉強するときって、学生時代は試験勉強やTOEICなどの英語のテスト対策などが主流ですが、まずはコミュニケーションとしての最低限のツールを身につけるという点では、本書は最適なアプローチが綴られていると思います。

英語は使えるようにならないと意味がないという観点から、著者の戦略としては、三ヶ月の短期集中という考え。そして「書く」ではなく「聞く→言う」を繰り返すこと。

また海外に英語研修などで行っても、日本人同士でつるんで集団化しても意味がないことも語られています。雰囲気を感じるだけだったら良いのだろうけど、やはり会話ができないと致し方ないですね… 短期間で英語を習得するには、なるべく英語漬けになることがポイントのようです。

その中で本書でおすすめしているのは自己紹介。自分でポジティブに語れるし、最初の話のきっかけにもなりますね。その中で相手が興味をひきそうな話しぶりを使っていくと、段々と杓子定規な自己紹介から、雰囲気も含めてコミュニケーションが活性化していくのだと説いています、

著者の英語の上達法として、できるだけ単語を並べると言うよりはきちんとした文章になるように会話することを上げています。言葉を端折って会話している雰囲気になるより、将来フォーマルな言葉を使えるように段階的に理解するには、きちんとした文章というのは大切なのかも知れませんね。

英会話についても、最初の出だしというか自己紹介を含むファーストミーティングの部分はなかなか教えてもらえなかったり、そのような場面設定がなかったりするので、その点が重要だと著者は捉えているようです。

発音に関しては、結果的に自分で聞き取れないものは発音できないため、これを鍛えるというのは、どのような入門書でも語られていることかも知れません。

本書では、その他、活用できるスマホアプリや、海外の著名人とのインタビューなどで最初の挨拶で躓いた話など、素直な須藤元気さんを感じるエピソードもありました。これから英会話でもはじめようかという人には、簡単に一読してみると、なんとなく方向性のようなものはわかるかも知れません。

昔のファイターの癖のある対決をイメージしていると、この癖のないストレートな内容の本は、なんとなくスッキリとするような読後感を持ちますね。

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