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斎藤一人著(2021)『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』PHP研究所

諭すような語り口に魅了

斎藤一人さんの本は、兎に角読みやすいですね。個人的には昼休みに読み切るくらいの丁度良い分量で、しかもわかりやすい言葉遣いで語られるところが絶妙だと思います。

この本もkindle unlimitedを利用してレンタルした本です。あまり深くなく、それでいて浅すぎもせず、絶妙な感じの軽さが、昼休み読書には最適です。

この本の中で、個人的に興味深い内容は、偏見に関する質問の回答に、漢字の「下」と「上」をもちいたユニークな解説をしている。かれはこれを人に例えて、こう諭した。漢字の「下」は人という字の上に棒がある。つまり下の人間には上が見えない。同様に「上」は上の人間には下が見えない。そして「中」は棒が上下に貫いているから上下どちらもわかるとのこと… この例えが絶妙に納得感を得られるところにつながるのですが、それは実際に文章を読んでみると理解できますので、ここでは秘密にしておきます。

そして面白いことに、かれは「仕事はお金儲けが一番大事なんだ」と即答する。そして「世の中にはいろんな仕事があるけれど、お金儲けということはすべてに共通していて、違うのはお金を儲ける手段なんだ」と端的に答えている。その手段として「この仕事がいい」という好みが出てくるのであって、この順番が大切と解いている。確かにガソリンや電気がなくては車は走らないわけで、最初にガソリン代や電気代を借金しても、結果的にその分を稼がないと車はやっぱり走らなくなるよね~♫

この手の本は、読者の理解のために、わかりやすい例え話と、それをもとにして簡潔な説明で成り立っているのだろうと思う。複雜なところは一切ないので、書店などでも人気があるのかも知れない…

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