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中野善壽著(2020)『ぜんぶ、すてれば』株式会社ディスカヴァー・ツゥエンティワン

シンプルな個の生き方の見本

昼休みにkindleで一気に読んでしまいました。著者の生き方も含めシンプルに考えていくところに、そのコツのようなものがあるのだろう…

本書の構成も、大きな見出しとともに簡潔で短い文章で構成されていて、本当に読みやすかった。

そして自分が個として大切であり、自分を信じ、今の自分を精一杯生きるからこそ、未来に何らかの技量や地位などが自然についてくるようになる。

本書はところどころで隈研吾をはじめ、各々の中野善壽感とも言えるコメントが挿入されていて、これを読むのも楽しくなってくる。みなさんに尊敬されていることが良くわかる内容である。

中でも見習いたいと思った文は、「やりたい仕事ができないなら、そこにいる意味がない」「形ないものをどれだけ残せるか、それがきっと、人としての力量というものです」「人と同じ事をやったら、人と同じ結果しか出ない。そんなの面白くないでしょ」等々、淡々と簡単な言葉が綴られているけど、それが妙に的を得ている。

全ての行いは因果応報、まさしく年齢を重ねるとその意味が良くわかってくる。シンプルだけど、それだけに奥が深い本に巡り会えた。簡単に読める内容なので、特に4月から社会人になった人に読んでもらいたい一冊です。

そして10年後、20年後に再読した時に、改めてその深さを感じ取れると思う。

アマゾンプライム会員で無料レンタルで、このような本が読めたことにも感謝したい。

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