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留学渡米初日から小さな異文化体験の連続!/再投稿 第6弾

渡米初日からの話です。

成田を飛び立ち機内の当時スチュワーデスが通路に少しはみ出た私の座席下の手荷物を足で蹴っていたのに、はあー!?で一発目の軽いジャブ。

次にアメリカのある大空港に着いてすぐ次の便に乗り換える予定でしたが、既にその次の便は出ていました。しかも、日本の旅行代理店で予約した次の便の予約名簿に私の名前はないと!! えっー??

私の姓がUEDAとします。しばらく調べてもらうとVEDAというのならあるが。UがVで入力されていて、VEDAなんていう姓があるわけ…!?あるのかもですね、米国では。日本を離れてわずか10時間の段階で日本式の「お客様、申し訳ありません」という言葉は私の頭から消えてました。

やっと次の搭乗口に向かっていると、例の機内で蹴られた手荷物、実は留学経験のある先輩のアドバイスで「ワープロは持って行け」(全く不要でしたが)。その手荷物のワープロが怪しいと二人組の空港警察官に延々と説明を求められ、「本当にワープロなのか動かして証明しろ」、はあー、証明!?

ACアダプターはトランクにあるし電池はないし…。動かせる訳ない!! 就学ビザ(I-20)を見せて自分が留学生で、当時まだ大学のコンピュータルームが大きくなく、込んでいる時はどうしてもこのワープロが必要なんだ!と必死で説明。まだ9.11のずっと前ですが、こんなにセキュリティが厳しいのかとまた日本との差を痛感!!

第二の乗り換え空港そばのモーテルに一泊するため、電話を入れたら迎えに来ると。1時間待って何度か電話しても迎えには来ない。日本を出て15時間近く、疲れ果てていたから仕方なくタクシーに乗るか?

でも当時タクシーで旅行客が殺される事件が続いていたので、少し怖かったのですが仕方ないので。案の定タクシードライバーがものすごい訛りの英語、このパターンなのか?…無事モーテルについた時は嬉しくて安堵してチップ多めに。その夜このモーテルで金縛りになったことを覚えていますね。

その後、留学生活が始まってすぐは地元のタクシーにぼったくられたり(rip off)、目が回るような日々を体験するにつれ、ハプニングすら楽しめるようになっていました。

渡米数か月後、学部変更のためにTOEFLを現地で受け直しました。合格点はとれたのですが、私の名前がTOSHIOとします、なのに正式なスコアカードの名前欄にはTOSHI「Q」と入力されてました。

「と、としQ」?? 何これ、そんな名前…ある訳…

また、これかー!?

搭乗手続きと違って正式な手続きでこんな名前で大丈夫なのか、パスポートや就学ビザの名前と違うけど!?  

結果、無事転部出来ましたが…こんなのばかり。逆に、自転車で重いものを載せていると、必ず数台の車が止まって大丈夫かと声をかけてくれます。これはなかなか日本ではないですよね! 

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あまり長くなってもいけませんから最後にしますが、色々な異文化との経験の中でも忘れられないのが、大学の会計責任者とのバトル。

ある履修科目だけはdiscussion形式で難しいので2つの学期にまたがって履修しても1学期分だけの授業料でいいと担当教授が言ってくれるのに、この会計長はそれを認めず書類を投げ返されました。

この嫌な会計長に会うだけでも毎回アポが必要で大変なのですが、次学期の履修科目届のタイムリミットが迫るので諦めずに通うと、「分かった!では、2人の教授サインがあれば認めてやる」でした。

クリスマスホリデーが近かったので教授たちを探すのも大変、根性で氷点下の真冬に自転車こいで(この時、自転車が滑りコケて側溝にハマった時は泣きそうに)2人の教授を何とか探し出し書類にサインをもらって再び会計長のところへ。

下の自転車ですがお気に入りだったから日本に持って帰りたかったなー!

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さすが、signatureの国、America、この嫌な会計長が一発で認めました! 「こんな前例ないんだぞ」とまで言われましたが。

このような場合、ひるまず自分の権利などを主張しながら相手と交渉しないと多分窓口で書類返されて余分な授業料を払うことになっていたと思います。

ズルい不動産屋との契約などでも同じ様なことを経験しましたが、相手の言うがままでいるととんでもないことになります。そこはアメリカだけではないと思いますが、ある程度「善意や性善説」を前提とする日本とは大きく違う異文化を痛感するところです。

繰り返しになりますが、こんなに言っても大丈夫?かというくらい自分の意見・立場・責任の有無を発しないとこの国では何も進まないので、egoismではなくindividualismという個人主義やpioneer精神は自ずと身についていきました。挙げたらきりがないのでこの辺にしますが、やはり、日本は至れり尽くせりの国です。

帰国してから私の座右の銘は、"The world meets nobody halfway.""Just thinking gets you nowhere."になりました。


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※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区