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初めて買った株が10倍株だった話

30年近く前に私が株を始めた時。まだ20代でした。

きっかけは株主優待でした。

アメリカで少し生活をしたときに、スターバックスコーヒーでおごってもらったのです。友達は「これで」と支払いでチケットのような紙を出しました。それは株主優待券でした。スターバックスコーヒーは憧れと言うかおしゃれで、貧乏な私には輝いて見えました。

「すげー!すげー!私も欲しい!あれがあればお金が無くてもラテが飲める。なんてすごいもの持ってるんだ!」

日本に帰ったら、スターバックスコーヒーが日本に上陸しました。
思わず遠くにわざわざ飲みに行きましたよ。(もはやスタバ訪問はレジャー)

そんな時に、スターバックスコーヒーの株が売りに出たのです。

「買いたい!あの株主優待券が欲しい」

初値は高くて手が出ませんでした。が、あれよあれよと株価が下落。

私はなけなしのお金をつぎ込んで株を購入しました。

「紙切れになったら、高い勉強代、ということで、いや、納得できないけど、でも、いや、でも、・・・買う!!」

と、清水ジャンプの気持ちで思い切って買いました。

11万円でした。(私にしたらかなりの大金)

こわかったですよ、だって、日に日に株価が下落していて、もしかしたらこのまま紙くずかも、って思いましたもの。

これが、なんと底値に近い金額でした。まさにビギナーズラック。

そこから毎年株主優待券が10枚届きました。優雅な気持ちで毎年飲みました。でも、親にねだられたり、友達へのお礼に使ったり(すごく喜ばれた)で、自分で飲めたのは半分くらいでしたけれど。

株主優待券は1枚で1杯無料なのです。種類もトッピングも無制限でした。それが年に10杯ももらえてとても嬉しかったです。

だから、季節の高ーいのを頼んで、チョコを足したりホイップクリームを足したり。(リッチだったなあ)

始めは0円でしたが、数年たって配当が出ました。株主総会に行ってクッキーとコーヒー豆とラテももらいました。元とれたんじゃないかしら?

それなのに、悲しい事に、楽しい優待生活は突然終わりました。

TOB(株の公開買い付け)のお知らせが来たのです。(この時初めてTOBって何?って調べました)
スターバックスコーヒーが株式の上場をやめることになりました。
そこで、市場に出回ってる株を全部買い取ることになったのです。(これがTOB)

残念。一生持っているつもりだったのに。優雅な株主優待生活だったのに。

強制買取はそれまで最も高かった価格より少し高い価格に設定されました。つまり、スタバ株を買った誰もが損をしない価格でした。

いくらだと思います?

なんと、


140万円になりました。
(11万円が140万円になったのです)

おお!!(でも、税金が約25万円!)

ああ、こんなことなら100万円で買っておけば(←後からなら何とでもいえる)
借金してでも200万円買っておけば(←後からなら何とでもいえる)

このものすごいビギナーズラックがあったから、私は、投資を楽しくやってるんでしょうねえ。

原点はそこ。

スタバさん、楽しませてくださってありがとう。もう一度、株式公開して優待作ってくれないかなー、すぐ買うから!きっと買うから!

後にも先にもそれっきりな大きな大きなビギナーズラックの話でした。

お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様が素敵な一日を過ごせますように。



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