フェミニスト・トーキョー

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フェミニスト・トーキョー

同名のWebサイト「https://feminist.tokyo/」を運営しております。 フェミニストを名称に掲げているのは、恐れながら管理人自身がそうというわけではなく、フェミニズムとフェミニスト、それにまつわる事象に対する知的好奇心の集合およびその発信地として、です。

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  • フェミトーの雑記帳

    時事ネタですとか、特にオチがないものですとか、面白いと思ったけどイマイチまとまらなかった話とかです。

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    マイノリティとして生きてきたはずなのに、いつの間にかマジョリティだと指を差されるようになっていた。 そんな方にこそ読んでいただければ、と思いながら書いています。

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AEDに関して思うこと~救命を躊躇わせるものとは何か

こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回はタイトルにもある通り、SNSなどで定期的に話題になる、AEDの使用に関する諸問題について考えてみました。 …と、言いつつですが。 この「AEDが定期的に話題になる」というのは、だいたいの場合、 「男性が女性に対してAEDを使用する時の、❝配慮❞ の話」 に辿り着くのですよね。 でも、この「女性への配慮」なるものを突き詰めて考えてゆくと、たとえどう配慮しようとしても、 100%の「配慮」が出来なければ意味が無い ↓

    • ステーキを食べて欲しい生産者と、ハンバーグを作りたい料理人。

      こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 いや久々にnote書きます。サボりっぱなしで申し訳ありません。 X(旧Twitter)を青バッジにしたら、適度な長さの長文が書けるようになってしまったので、ついそちらに頼りがちになり…。 言い訳はこのくらいにして、本題に入りましょう。 急にnoteを書く気になったのは、とある事件に関して思うところがあったためです。 漫画の実写ドラマ化にあたって、原作者が「必ず漫画に忠実にして欲しい」という要望を出していたに関わらず、プロデュー

      • きのこたけのこ 彼の地にて斯く戦えり

        諸君 私はたけのこが好きだ 諸君 私はたけのこが好きだ 諸君 私はたけのこが大好きだ 全国一億三千万人のたけのこ派の皆様、いかがお過ごしでしょうか。 たけのこ原理主義者のフェミトーことフェミニスト・トーキョーです。 今回はエッセイや論説ではなく、純粋(?)な小説を書いてみました。 発端は、いつもTwitterを介して良質な議論にお付き合いいただいている、DNFさんとのこんなやり取りでした。 有名なライトノベル「キノの旅」に絡めての話だったのですが… DNFさんは「き

        • ポリコレは「仲良しお遊戯会」に成り果てるのか?

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回は、Amazon制作のドラマ「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」における、ポリコレ対策と思われる配役の妙についてのお話です。 なお、あらかじめお断りしておきますが、私は人種差別についての専門家でも何でもありませんので、本稿はただの「指輪物語」シリーズのファン、ファンタジー創作と映画が大好きな一個人として、本作を通してこれからの映像作品における懸念と考察を綴ったものです。 何か特定のグループ、思想を代表して申し上げるわけでは

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        記事

          「『共感できない』を共感したい」という病

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回は、SNSでたびたび巻き起こる「炎上」を眺めていて、それらのほとんどが瞬間的でヒステリックな怒りである点について、 「この長続きしない憤りは、いったいどんな衝動から生まれるのか?」 について考えてみました。 長続きしない怒りの例先日、とあるCERO-DのゲームがSwitchで発売されるということについて、ジェンダークレーマーの方々から非難の声が上がりました。 が、湧き上がっていたのは割と一瞬で、開発元が「キャラクター名など

          「『共感できない』を共感したい」という病

          誰もが「表現の自由論者」だったなら。

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 Twitterでのやり取りをご存知の方であれば、私がとある記事に関しての議論を展開していたのは周知のことと思います。 私はその記事に関して、ある修正を筆者さんにしてもらうべく奮闘しましたが、力及ばず、私からの要請は直接は聞き入れられませんでした。 しかしながら、別途に関係者諸氏の尽力により、最終的には望む形になりましたので、以後そちらの事案に関しては手を引くことと致しました。 今回は、この記事に書かれている「表現の自由派」とい

          誰もが「表現の自由論者」だったなら。

          あなたはまだ「アンチフェミニスト」を知らない。

          こんにちは、フェミニスト・トーキョーです。 この名前での始動から1年ちょっと経ち、おかげさまでnoteもTwitterもフォロワーさんが順調に増え続けているのですが、Twitterの方では正直なところ、少々面倒な議論に巻き込まれることも多くなりました。 まぁ、自分から絡みに行くこともあるのですけれどもw ただ気になるのが、その議論の中で「アンチフェミニスト」と呼ばれることが少なからずあるのですよね。 アンチフェミニストとは、言葉どおりフェミニズムやフェミニストに否定的な

          あなたはまだ「アンチフェミニスト」を知らない。

          フェミニスト間のポルノ戦争~”Feminist SEX WARS”について

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回はタイトルの通りで、記事ではありますが豆知識的な話でして、 「フェミニスト的には、ポルノや性的ビジネスって実際のところOKなの?NGなの?」 というお話です。 何やらまた扇動的なタイトルを…と思われた方もいるかも知れませんが、実はこれ、実際に存在する抗争の俗称なのです。 字面にも勢いがありますよね。 「フェミニスト・セックス・ウォーズ」ですよ。 要はフェミニスト同士の抗争というか内戦でして、いわゆるツイフェミと呼ばれるS

          フェミニスト間のポルノ戦争~”Feminist SEX WARS”について

          世界一わかりやすい(当社比)多様性の話。

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 最近どうも個人的に「多様性」とは何か、について考えさせられることが多く、その中で書いた連ツイが良い反響をいただきましたので、他の話題も絡めつつ、その話をあらためてまとめてみました。 最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 「多様性」とは何か? 昨今よく聞かれるこの「多様性(ダイバーシティ)」という言葉ですが、紐解いてゆくと意外にも「多様性とはこういうもの」という明確な定義がされているわけではありません。 もとも

          世界一わかりやすい(当社比)多様性の話。

          自分もかつて子供だったことを忘れた大人たちへ。

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回は突発的に「書こう」と思った話です。 途中で語られる性教育の話が発端なのですが、本稿で申し上げたい主題はそれではありません。 子供から何かを訊かれたときの、大人からの回答について、 「あなたのその回答は、子供の頃のあなたを納得させられますか?」 というのが主旨です。 自分はまぎれもない大人である、という確信のある方にこそ読んで考えていただければと思って書きましたので、よろしくお願い致します。 思春期にモヤったことあり

          自分もかつて子供だったことを忘れた大人たちへ。

          拳を開いて花束を持とう。

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 先に書いた記事に引き続き、今回もVTuber戸定梨香さんのお話です。 もし概要についてご存じない方は、こちらの記事の前半部分だけで構いませんので、ざっとお読みいただければ幸いです。 「抗議への抗議」の回答は?全国フェミニスト議員連盟(以下、フェミ議連)に対して、おぎの稔議員らを中心に発起されて出された質問状の回答期限は2021年9月24日でしたが、結局、日付が変わるまで待っても回答は届かなかったとのことです。 一方、署名はとい

          拳を開いて花束を持とう。

          そしてまたミラーリングは失敗する。

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 今回は、VTuber戸定梨香(とじょう・りんか)さんに関するお話です。 彼女にまつわる騒動については既にかなり有名かと存じますが、一応簡単な経緯を載せておきます。ご存じの方は読み飛ばしてください。 *** 彼女は所属する「株式会社Art Stone Entertainment(以下「ASE」)」がある地元・千葉県松戸市の松戸警察署とのコラボで、交通安全キャンペーンへ参加しており、下記の通りASEおよび松戸署からも正式に広報も行

          そしてまたミラーリングは失敗する。

          「マイノリティ」とは何か?③~パラリンピック開催に際して

          こんにちは、フェミニスト・トーキョーです。 この記事は、東京パラリンピックの開幕日に書いています。 オリンピックもそうでしたが、全世界から集まったアスリートを、満員のスタジアムで歓声に包んで差し上げられないのが大変に残念ではありますけれども、まずは無事に開催までこぎつけられたことを喜び、関係者各位の努力と尽力に敬意を表します。 さて。 そのパラリンピック開幕に際して、こんな話がありました。 毎度おなじみ、フェミニスト界の大御所・上野千鶴子先生ですね。 「女性障がい者た

          「マイノリティ」とは何か?③~パラリンピック開催に際して

          「家父長制」を正しく知ろう。

          こんにちは、フェミニスト・トーキョーです。 今日は、とある漫画家さんの投稿を元に、その内容が「家父長制の権化である」かのように扱われていることに対して深く疑問を持ちまして、あらためて考える機会にしていただければと急遽まとめました。 いつもにも増してとりとめのない内容になっておりますが、書いている私も頭の中に色んな考えがグルグルと渦巻いている状態ですので、読まれた方も無理に結論を急がずに、一緒に考えていただければ幸いです。 発端の投稿とその反応きっかけは、以下の投稿でした

          「家父長制」を正しく知ろう。

          女性の五輪参加に人生を捧げたフェミニストと、五輪に反対するフェミニスト

          こんにちは、フェミニスト・トーキョーです。 この記事ですが、時事ネタでもあるので、このマガジンと雑記帳のどちらに載せるか迷ったのですけれども、フェミニズムとは何なのかについてちょっと考えさせられる話でしたので、こちらに加えることにしました。 きっかけは、記事のタイトル画像で競技用ボートに乗っている一人のフランス人女性、アリス・ミリアさんの話を聞いたことでした。 ほとんどの方は、名前すらご存知でないでしょう。恥ずかしながら、私も彼女を知ったのはごく最近のことです。 何しろ

          女性の五輪参加に人生を捧げたフェミニストと、五輪に反対するフェミニスト

          オトナの性教育②~『ピルの認可に34年もかかった』の真実と風説

          こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。 前回のお話を踏まえまして、いよいよ本題です。 生理(+排卵)、妊娠、ピル、バイアグラに関して予備知識が欲しい方は、ぜひこちらをご一読いただいてから先にお進みください。 ではようやく、この一連の話を書くきっかけになった、 「かつて、ピルの認可には34年もかかったのに、バイアグラはわずか半年で認可された」 の件ですね。 これはなかなか骨が折れました。 結局、ピルが日本で最初に認可されてからの40年余りの歴史をずっと辿る羽目に

          オトナの性教育②~『ピルの認可に34年もかかった』の真実と風説