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糞フェミでも恋がしたい (その14)

私の名は能條まどか。糞フェミだ。

糞フェミでもめちゃくちゃにして欲しいのだ、私の身体を雌の欲望が突き抜ける、その欲望のままに、自由になりたいのだ、自由になって、ぶっ壊れてしまいたいのだ、綺羅君、綺羅君、綺羅君、綺羅君、心の中で、ねがいが渦巻きみたいになって、ぐるぐるぐるぐるぐるぐる、私を引きずり込んでいく、いい、このままでいい、このままどこへでも、行ってしまっていい、連れて行かれてしまっていい、圧倒的な存在である綺羅君になにもかもあげてしまっていい、私の欲望はそういう欲望。

このどうしようもなく可愛い生き物は、私の破壊神だ、どうか無慈悲に、その使命を果たして欲しい、理不尽に、私を断罪して欲しい。

嘲るような微笑み、心を読まれているかのような、いや、それは私のねがい、そしてそのねがいを聞き届けるかのような仕草、ブーツで床板を軋らせながら、ゆっくりとスカートを持ち上げると、純白でフワフワの幾重ものパニエを押しのけて、惚れ惚れするほど力強く勃起した綺羅君の男性器が、真っ直ぐ天井に向かって突き上がっている、薄いレースのショーツはまるで一本の紐のようになって貼り付いているけど、ただ可愛いだけで、何の意味もない装飾だ、性器の根元、ふたつならんだ玉のふくらみのあたりに、柔らかな装飾をまとわりつかせながら、そんなの関係ないよっていう顔で、熱く脈を打った、狂暴で容赦ない、雌を孕ませるためだけの雄の器官が、思いっきり堅くはち切れそうなほどに膨れ上がって、心臓のリズムに合わせるように、どくん、どくん、震えながら、反り返っている。

私の両目は、もう釘付けだ、濡れるなんてもんじゃない、なんていやらしい形をしているんだろう、頭の中が、綺羅君の男性器でいっぱいになる、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい、心の中ではもう絶叫している、跪いて綺羅君を見上げながら、すり寄る、男性器にすり寄る、両手でいただいて、頬ずりする、熱い、中学生の男の子の生命力が、ぜんぶ詰まっているかのような、熱くて堅い、嗜虐心の塊が、愛しくて愛しくてたまらない、嗅いでみる、とたんに、いっぱいに広がる生臭い雄の匂い、雌の脳を殴りつけるみたいに、暴力的な匂い、駄目だもうこれ抵抗できないよ、雌は抵抗できない、できない、綺羅君の声が聞こえる。

「しゃぶれよ…豚。」

豚は綺羅君の男性器をおしゃぶりする、口いっぱいにお迎えして、気持ち良くなってもらう、私はそのために生まれてきたんだ、あの薄汚い雌豚の穴から生まれた娘が雌豚になるのは、あたりまえのことだったんだ、心の中のいろんなものが、ぜんぶすっきり落ち着く、私は素っ裸で、卑猥な音を立てながら、夢中でそれをしゃぶった、しゃぶればしゃぶるほど、太い肉の熱さが、舌の上で、もっともっと狂暴になる、綺羅君の息も荒くなっていくのが聞こえる、綺羅君の中で、どんどん衝動が膨らんでいくのがわかる、いいんだよ、いいんだよどうなっても、私、私。

「………!」

綺羅君がぶち切れた、思いっきり髪をつかまれた、両手で髪をつかんで、私の頭を引き寄せる、何度も何度も、力まかせに男性器を私の喉の奥に捩じ込む、私がえずいてもおかまいなしだ、力で、暴力で、雌を蹂躙する、あああああああ、すごい、これすごい、すごいすごいすごいすごいすごい、ああもう吐く、意識が逆流する、喉の奥まで犯しまくられてる、吐く、吐く、心臓の鼓動がめっちゃ早くなってる、ああ、息もできない、気が遠くなる、そんなことおかまいなしだ、綺羅君、綺羅君、私、死ぬよ、いま死ぬ、綺羅君にめちゃくちゃ乱暴されて死ぬ、背筋を走り抜ける電流、全身総毛立つ、もう快楽だかなんだかわからないけど、生きてる、私、生きてる、どんどん気が遠くなる、綺羅君の腰が激しく動く、突きまくる、綺羅君の男性器をぶち込まれたまま、私は死ぬ、あああああああああああああ、死ぬんだ、私いま死ぬんだ、ぼんやりしていく視界の中に、ふわふわのパニエと、綺羅君の陰毛だけが踊る、ああああああ、そうだ、わたしまだ処女なんだっけ、処女、奪って欲しかったな、綺羅君に私の処女、奪って欲しかったな、処女膜、めちゃくちゃにぶち破って欲しかったな、まだ、死にたくないな、綺羅君に処女膜ぶち破ってもらうまで、死にたくない、死にたくないな、死にたくないな。

そう思った時、無意識にしがみついていた、激しく突き出される綺羅君の腰、揺れるウィッグが手に触れる、わけもわからず、夢中でつかんだ、思いっきり引っ張った、ウイッグが外れてバサっと床に落ちる手応えがした、急に、綺羅君の腰の動きが止まった、頭を押さえられていた手の力も抜ける、とつぜん自由になって、私は、ふわふわ、意識朦朧としたまま、床に崩れ落ちる、ごとん、素っ裸のまま冷たい床の上で横たわる、気を失いかけて、力が入らない、死んでいるのか生きているのか、ぼんやり、仰向けに天井を見上げる視線の先に、綺羅君が見える、綺羅君の顔が見える、驚いたような、ものすごくショックを受けたような表情、この状況が、いま自分がしたことが信じられないような表情、ああ、もとの綺羅君に戻ったんだね、よかった、綺羅君、綺羅君、綺羅君、そんな時も君は素敵だよ。

沈黙、一瞬の静けさのあとで、綺羅君は、我慢しきれないように、顔いっぱい後悔と悦楽の表情を浮かべたまま、思いっきり射精した、綺羅君の男性器が、何度も何度も跳ね返るように痙攣し、そのたびに、大量の精液が宙空に向かって噴き出すのを見た、可愛らしい、あまりにも可愛らしい肢体をこわばらせて、いつ終わるとも知れない射精が続く。

乳白色であたたかい、濃密な雄の遺伝子が、穏やかな陽射しのなか、天からの恵みのように、私の身体の上に降り注いだ。

つづき→ https://note.mu/feministicbitch/n/ne6745b64a046


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