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骨盤底筋群の評価方法とアプローチ

さて今日は、
前の記事に引き続き「骨盤底筋群」のお話し。

前回は骨盤底筋群の基礎的な知識をご紹介しました。
まだお読みでない方は是非コチラからお読みください✦ฺ


 今日は、実際に私が行なっている評価方法と
 アプローチ方法をご紹介したいと思います。

ではいきましょうーー!


問診で聞いておくべきアレコレ


評価の第1ステップは問診!
問診の際に特に聞いておきたいポイントはコチラ。

骨盤底機能不全の原因

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これらの要素がある方は、
骨盤底筋群の機能不全になりやすいです。
1つでも当てはまった方にはより慎重に
評価をしていくことが必要になります。

また、これらの要素を取り除いていくための
生活指導もリハビリを提供する上で大切です!


骨盤底筋群の評価方法

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触診方法はいろいろありますが、
内診の次に、会陰腱中心を触診するのが一番わかりやすいです。(もちろん服の上からです。)

■会陰腱中心の触診方法

側臥位になり
患者様に肛門を指差してもらう
※その部分より一横指鼻側が会陰腱中心※

■評価方法

・安静時に、会陰腱中心の高さが両側坐骨の高さより2センチほど頭側にあるのが理想的な位置。それより低いと骨盤底筋群の緊張が低いと判断。

・収縮時に頭側に引き込まれるかを評価します。


評価スケールは、The PERFECT scheme や Oxford grading scheme を使用することが勧められます。
ただ、整形外科クリニックだと1単位という時間制限やオープンな環境ということからなかなか取り入れられていないのが現状です。

会陰腱中心の触診は同性同士であってもオープンなプラットフォーム上ではなかなか難しい場面が多いので、私は尾骨から触診することが多いです。

■尾骨からの触診方法

背臥位膝立て もしくは 側臥位
尾骨の先端に触れ、骨盤底筋群の収縮で頭側へ引き込まれるか確認する


ここは比較的触れやすい部分ですが、
骨盤底筋群の収縮が弱い方だとわかりにくいです。

会陰腱中心も尾骨も結構際どい部分なので、
最初は患者様自身に触れていただくことをお勧めします‼︎

骨盤底筋群エクササイズ

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■骨盤底筋エクササイズの前準備

骨盤をニュートラルポジションへ

・腹式呼吸の練習をする
 最初から腹式呼吸と合わせて骨盤底筋群を収縮させるのは難しい

・骨盤底筋群の場所や動きを理解してもらう
 骨盤底筋群は小さな筋肉で収縮を感じるのが難しいので、「どこに付いていて」「どう収縮するのか」について理解しておいてもらうと結果が出やすい

・骨盤底筋群が弛緩できるか確認する
吸気のタイミングで会陰が下方へ降りてくるかを触診する


腹式呼吸のときの胸郭の動き、腹部の動き

評価しておくと骨盤底筋エクササイズが
うまく進みやすいです。


最後に

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骨盤底筋群は繊細でデリケートな場所にあります。
大切な筋肉ですが、ガシガシ評価するのではなく患者様への配慮が本当に大切です。

環境設定、十分な説明、同意。
問診もしっかりと行いましょう。

いまの臨床に骨盤底筋群の知識をプラスするだけで
見る幅がさらに広がると思います!!

みなさま、まずは自分の体で実際に骨盤底筋群の
収縮を感じてみてくださいね。


前回の内容も含め動画でまとめました✦ฺ
耳からインプットしたい方はコチラもどうぞ!

\ 動画で見る方はコチラ /


アドバイスや感想、ご質問などがあれば是非お聞かせいただきたいです♪
ぜひこちらからどうぞ♡


ライター:徳嶋美希

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理学療法士。整形外科クリニックで産前産後のママのリハビリをしています!体は硬いし運動は苦手な私だからこそ「本当に必要な運動を必要なだけ」お届けしていきます。「すべての女性が産後のからだケアを受けられる世の中に」をスローガンに掲げ正しい情報でママの体を守るために活動しています。YouTube10万回再生超。妊娠出産で変化した体を守り正しく整える方法をお伝えします!

わたしについてさらに詳しく知りたい方は
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