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わたしの本棚より10冊

こんばんわ、唐崎夜雨です。
本棚から、これまでに影響を受けた本を10冊ご紹介します。


まずは山本夏彦の「最後のひと」
九鬼周造から始まり、イキを求めて幸田文と森茉莉の二人を中心した、明治大正昭和の花柳界100年。


ついで泉鏡花は「天守物語」。
いや鏡花の怪異ものなら何でもいいのですが、戯曲の面白さもあるので。岩波文庫は「夜叉ヶ池」と同じ一冊。


つぎは谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のをんな」。
谷崎は関東大震災後の関西へ移住してからが好みで、このコメディ(だと思ってる)がちょうどいい。小アジのトレトレ。


基本的に美しい日本語が好きです。

深田久弥の「日本百名山」。
この先あまり山に登らないと思いますが、これでも若い頃は登山部でして、山への憧憬、埋み火のごとし。でももう足腰がねぇ、というわけで活字で山気分。


白洲正子「近江山河抄」
他の紀行エッセイもいいのですが、我が家のルーツでもある近江は外せないでしょう。


嵐山光三郎「文人悪食」。
漱石鴎外など文士たちの食にまつわるエッセイ。作家個人の素顔が見て取れるので興味深い。作家を知ると作品鑑賞の邪魔になる可能性あり。


澁澤龍彦「高丘親王航海記」
澁澤さんの本も好きで、サドや悪魔も好きですが、晩年に日本的なものへ回帰したことに興味がある。わたしも年を重ねてきたせいか。


池田晶子の「新考えるヒント」
哲学者、池田さんの本はいくつか読んでいて、どの本に書かれているか忘れましたが、彼女の「正しく考えていないから悩むんだ」の言葉は今でも大事にしています。


「成瀬巳喜男の設計」
成瀬巳喜男の映画の多くに美術として関わった中古智と蓮實重彦の対談。成瀬巳喜男の映画はロケと思われそうな屋外シーンが、実はオープンセットだったりする。凄いんですよ。


ザ・タカラヅカ 花組本
宝塚歌劇団花組ファンなので、本棚にはこうゆうのもあります。御愛嬌です。


#わたしの本棚

せっかくですから、ここに載せたものはいづれ再読して感想文を書きましょう。

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