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退職して9カ月:早期退職を選ぶ前に考えていた45歳定年と今

失業手当受給の終了も見えてきて、もうすぐ退職して9カ月なんだなぁと思うと感慨深いmomomiです。
時が過ぎるのは本当に早い。

今朝は子どもがけがをしたとかで、小学校から急な呼び出しを食らいましたが、病院に連れていったところ大事にはならずに再び学校へ。
迎えに行って病院に連れていく最中、これは仕事をしていたら「午前中潰れちゃうじゃん」とイライラするパターンだなと思いましたが、こんなことめったに起こりません。二年に一回起こるかどうか。

それでも、以前の私は子どものことや仕事での突発的なことで翻弄される自分と母親としてルーチンを大事にしたい自分との間で葛藤しコントロールできないことに対して案外イライラしていたような気がします。

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先日、某所で「momomiさんは会社で必要とされていたのに、なぜ辞めたんですか?」という質問を受けて、一番最初に出てきた自分の中にある答えは「だって人生は長いから」。

たぶん長い老後を何もしないでぼーっとし続けるのは性格的に無理だし、一方で何も疑問を持たずにハードに働くこともできない私は、第二の人生に向けて早めに準備したほうがいいとぼんやり思っていました。そのような中で何となく自分で決めていた会社員の定年は48歳。
そこから軸足を会社員から何か別のことに移していけたらと思っていたことを思い出しました。

年齢の根拠はあまりないけれど、会社員として良い感じのポジションをとり続けながら(これは出世するという意味ではなく良い感じに会社で必要とされ、自分もご機嫌で働くというニュアンス)、会社員人生を終えていくことは案外難しそうだと周りを見ていて感じた日々。
必要とされているうちに幕引きしたいなとどこかで思っていたのだと思います。そして新しいことを始めたいなら一日でも若い方がいい。

結果家庭の状況や、思ってみなかった早期退職制度の発表、自分の人生に対する考え方の変化などが重なることで、予想していたより5歳若くして辞めることになりました。
というわけで、ほとんど準備せず始まった私のセカンドライフへの転換。

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一時期サントリーの社長さんが唱えた45歳定年説、話題になりましたね。
あらためて第二の人生について振り返って考えたとき、しっくり来たのは経済評論家の山崎元さんの記事。

たぶん会社員の頃の私が考えていたセカンドライフへのイメージはまさしく下記の図のようなもの。

外側から見えていた私はおそらくタイプ①で、本人的には②か③を考えたい、でもリソースや金銭的なことを考えると②を躊躇なく選ぶには至らず、③を選んで割り切って働くには前職への愛着があったのかなと。

そして45歳に向けてサバティカルタイムに入っている今、実際にはこの矢印では表しきれない感情の揺れや、会社員である時にはぼんやりとしか見えなかったフリーランスや業務委託の立場の弱さ、手探り感があるんだなということを実感しています。
なんというか、会社員を続けていた時にはわからないなりに先がある程度見えていたのが、本当に見えない世界に入った感じ。

過ぎてしまえば今の生活も違った風に見えてくるのだろうと思いつつ、②になるのか、はたまた再就職して③を選ぶのか、まさかの永遠の専業主婦になるという④がでてくるのかよくわからないのですが、少なくとも言えるのは当事者になってみないと何事もよくわからない。
早期退職してみて良かったことの一つは、やることがない老後ってあんまり楽しくないのねということが肌身に染みてわかったことがあります。

忙しい生活ってしんどいと思っていたけれど、求められていることが明確で誰かのために貢献できることの喜び、お金を稼ぐことの楽しさがある。
だからこそ、つい働きすぎてしまうという落とし穴も存在する。

人生を楽しくするためには、やっぱり自分で動かないとどうにもならないのね、ということを嚙み締めつつ、ゆるゆるとでも前に進んでいきたいと思います。


読んでくださってありがとうございます。


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