久々にnoteにエッセイを書く。
この夏は、本当に色々な事があった。
まず、派遣の仕事が終了になったこと。元々、時給の低い工場の事務のお仕事だったし、私は殆どミスなく真面目にやっていたのに、派遣先ではなく、大元である派遣元の会社が体制がめちゃくちゃだったのだ。長期勤務と謳いながら実際は2ヶ月しか居られなかった。派遣先の所長は、私が2ヶ月で終わることを知らなかった。しかし、派遣元の主任は伝えたと言っていた。どっちが本当なのかわからない。
　私はちゃんとやっていたのに、2ヶ月で終了…納得がいかなかったし、曖昧で適当な派遣元の主任が許せなかった。彼は嘘つきだった。聞けば、派遣と言うのは、派遣元が派遣社員に嘘をつくことはよくあるらしかった。
　8月は特に暑かった。
そして、もう一つ、私は大切な人と、お別れをした。相手は5年間付き合った、川越の彼だった。
彼と私は5年間、喧嘩もすることがなく、仲が良かった。彼は歩くこととドライブや旅行が好きで私は彼に色々なところに連れて行ってもらった。彼のことは本当に大好きだったから、私はFacebookでも「旦那」とか、「主人」として紹介していた。Facebookという場所は、楽しいが危険な場所だった。私信によく見知らぬ男性から交際申込みが結構来ていたし、私は煩かったので、ステータスを「既婚」にし、彼を「旦那」と呼ぶようにしていた。
　交際5年目半ばになった8月上旬某日、私は彼と川越の温泉に出掛けた。暑さのせいか、彼の態度がいつもよりよそよそしかったのを覚えている。
実は私は少し前から、彼が私に対して、何となく適当だったのを覚えていた。会話のレスも少なくなっていた。彼は食事の時も、携帯ゲームに夢中だった。私は二人きりになれる場所で、彼にこう仮説を立てて聞いてみた。「ねえ、私がもし、他の人のもとへ行ったら、あなたは悲しい？」と。
　彼は、「何でそんなことを言うの？」と仕切りに聞いてきたが、彼の意見は、「その時はしょうがないと思うよ。ふうちゃんの人生だし。僕は束縛はしない。束縛なんかするから、歪んで犯罪を犯すんだよ」と。
　実は私にはこの時、今の彼と同じSNSの仲間の一人の私より一回り年上の紳士の方と、密かに仲良くなっていた。彼は名古屋に住む大手電機メーカーに勤めるビジネスマン。彼には離婚歴があったが、7年間に渡る泥沼な関係に、漸く昨年ピリオドを打ったという。彼は私に言っていた。「その今の彼が5年も付き合っているのに、結婚の意思を聞いても流したりして、考えてくれないのはおかしいよ。無駄な5年間を過ごしていると思わない？」と。
　私は私の悩みを客観的に的確に聞いてくれるこの名古屋の友人に好感を持つようになっていた。

川越から帰る途中の東武東上線の中で、私はこれからの幸せや人生を本気で考えていた。
そして、私は池袋に到着した時、名古屋のその友人である「彼」に電話した。
　彼は会社の同期たちと飲んでいた。
私は思い切って、伝えた。
「Tさん。私は今度こそ幸せになりたいです。
私と、よろしければお付き合いしていただけませんか。今度は本当に結婚を前提として。よろしくお願いいたします。」と。
　私はTさんに、今の彼から聞いた、仮定の話の答えを話した。彼は、「…それはちょっと酷いな。そんなことを言われたら、今までの富士子さんの献身はななんだったんだよ？俺だったら怒るぞ」と。そして、彼は私に「わかりました。まずは会いましょう。今は名古屋も東京も酷暑だから、来月下旬にでも。ゆっくり飲みながら、お話ししましょう。また、電話ください！」と。

それから私たちは、今でも夜は毎晩、リモート&電話で会話を楽しんでいる。今度、初めて会うのは9月下旬。楽しみにしている。
　前の彼には、LINEとSNSのメッセージで、大好きだったけれど、中々将来が見えなかったこと、私たち二人の方向性がズレてきていたこと、あなたには素晴らしい想い出を頂いたこと、今までありがとう。ご両親を大切にしてください、と伝えた。
彼は翌日返事をくれて、わかりました。と承諾してくれて、私たちは円満にピリオドを打った。

それからが、また試練があった。
とうとう私は、一緒に暮らしている母との間柄が悪化し、母の激しい束縛から逃げるために、総武線で、高円寺に降り立ち、そこから阿佐ヶ谷、南阿佐ヶ谷、新宿、中野、そしてここ、中野坂上のネットカフェで仕事を探し、住民票登録をし、部屋を借りる計画を立てている。
　一人になって思うことは、自分の時間が持てて良いということだろう。誰にも邪魔されることがないし、夜はあの、名古屋の彼とお酒を楽しみながら、電話で会話を楽しんでいるし。
それに、私は母といたときより、大分強くなったと思っている。あとは、仕事を探すのみだ。
がんばるぞ。