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「学校を変えるために教員から議員へ」 【東京都・足立区】みやじまえりかさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
2023年統一地方選挙が終わりましたね😌皆さんにとって今回の選挙はどんな選挙だったでしょうか?FIFTYS PROJECTと一緒にアクションをとってくれた方がたくさんいて、とても嬉しかったです。

さて、『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#28この企画、実はまだ続きます!笑
「なぜ政治に挑戦しようと思ったの?」「どんな議員を目指しているの?」
今回は、東京都足立区のみやじまえりかさんに気になることをインタビューしました。

みやじまさんポートレート

自己紹介をお願いします!

 東京都立江北高校卒業後に10年間、インディーズシーンで精力的に音楽活動をしたのち、東京未来大学で小学校教員免許を取得のための勉強を始めました。免許取得と同時に小学校で教員として勤務開始。 その後、特別支援学校の教員として東京都で正規採用されたのち、第一子出産を機に育児に専念するため退職しました。 子どもの就園をきっかけに、足立区内の小学校で教員として勤務。昨年、第二子出産を機に退職し、現在二児の子育て中です。

政治に関心をもったきっかけは?

 同じような方も多いと思うのですが、東日本大震災がきっかけです。
 原子力発電所は政府が言う通り安全なものだと思っていたのですが、世界最悪レベルの事故が発生してしまい、実は取り返しのつかない大きな危険をはらむものであることを目の当たりにしました。私たちの生活を動かしている政治は、頭が良くて、立派で、正義感に溢れた人たちが担ってくれていると以前は思っていたのですが、疑うべきもので監視が必要なものでもあると危機感を抱きました。
 健康なときは自分の体について何も気にしないでいられますが、お腹が痛くなると急にお腹の存在を意識しますよね。胃袋はずっと動いているのに、無関心でいられる。「これはまずい!」と、私の中で政治というものに意識が向けられるようになったのは12年前の震災からです。

政治への挑戦を考えるようになった経緯は?

 与えられている権利として選挙にはずっと行ってたのですが、しっかり考えて候補者を選ぶようになったのは東日本大震災以降です。議員になってほしい人を見つけて投票しても落選してしまうことが続いて、「なんでこの人が当選しないの?」と、もどかしさを感じるようになりました。
 一番、応援に熱が入ったのは2016年の参議院選挙に立候補した三宅洋平さんです。音楽を奏でながら社会を変えていこうというメッセージを伝える『選挙フェス』は従来の選挙活動の概念を覆していて、すごくかっこよかった。街頭やネット上でムーブメントを感じていたのですが、三宅さんは落選してしまい、結局は前から議員を続けている人や、よくテレビに出ている人たちが当選しているように思えて愕然としました。
 2022年の参議院議員選挙では乙武洋匡さんに、そして新宿区長選挙では依田花蓮さんに当選してほしかった。兵庫県明石市の泉市長や東京都杉並区の岸本区長が子育て政策や多様性を尊重する地方自治の実現に力を入れていて、国政よりも地方自治の方がまだ希望があるように感じています。依田花蓮さんが当選したら、東京からもっと地方自治が変わる波ができると考えていたので、落選してしまったときに、とてもショックを受けて、もう自分が挑戦するしかないと心に決めました。

「みやじまえりかと選挙を楽しむ会」の事務局チームメンバーと打ち合わせ

みやじまさんが実現したいことは?

 とにかく学校を変えたいと思っています。
 これまで学校で教員として勤務してきて、おかしいと思うことがたくさんありました。学校は子どもたちのための場所であるはずなのに、そう言える状況ではなくなってきていると感じています。
 足立区では学力向上を追求するあまりに、教員の負担も大きくなり、子どもたちの負担やプレッシャーも大きくなってきていると感じています。大人からすると「学力向上」という言葉の聞こえは良いですが、それによって現場の状況は悪化していて子どもにとっても望ましい環境ではないと感じました。
 ただでさえ学校に行くことが嫌な子もいて、不登校の子も年々増えています。学校側は不登校という選択をした子どもの思いを尊重できずに、学校へ戻すという選択肢しかないことも問題であると感じています。不登校という選択をした子どもたちが、学校以外に安心して過ごせる居場所づくりが必要です。そして学校へ行かなくても学べるような環境をつくる必要があると思います。
 
 最近、ランドセル選びのCM(ランドセル天使のはね【セイバン】)が話題になっています。子どもは小学校入学前の時点ですでに、自分が選びたいランドセルの色のほかに、親が自分にどの色を選んでほしいと思っているかが分かります。子どもは認められたくて、愛されたくて、大人が求めていることに合わせて自分の行動を変えていくことができますが、それを積み重ねていくうちに大人が求めることが自分の正解になり、いつしか本当にやりたいことを選ぶ能力が失われてしまうのではないかと感じています。
 一つの正解だけを求め続けるような、あたかも全てに正解があると誤解させてしまうような教育をせざるを得ない学校教育の在り方について疑問を感じています
 これからの時代はあらゆる情報がすぐに手に入るようになります。学校教育では従来のインプット学習を行う以上に、自分が本当にやりたいことを自分で見つけていく力を養っていくことが大切だと思います。決められた正解を選べることよりも、本当に自分がやりたいことを一度しかない人生で成し遂げることが何よりも大事なはずです。子どもがそんな人生を歩んでいくためには、子ども時代をちゃんと子どもでいさせてあげて、本当に好きなことを追求できる環境で過ごすことが将来の基盤になります。
 今こそ、大人たちは総出で学校がどうあるべきかを考える必要があると思います。子どもが子どもらしくいられる学校や居場所をつくっていきたいと考えています。

政治家になってはじめてのお話会!

みやじまさんの強みは?

 二つあると思っていて、一つ目は教育の現場を知っていることです。現在、教育に関する政策について議論をしている議会には当事者の声が届いていないと思います。現場が疲弊している状況を議会に伝えたいです。
 二つ目として、政治の素人であることも強みだと思っています。政治の常識を知らないからこそ、議会に行ったときに空気を読んで黙ることなく素直な意見を言えると思います。

足立区の好きなところは?

 実は以前は足立区が嫌いでした。区外の方から「ヤンキーの町だよね」、「車は足立ナンバーなの?怖い!」と言われて出身地を隠していた時期もあったほどです。ですが、出産後に良いところに気が付きました。
 子どもと散歩に行こうと思えば、区内にはいくつもの大きな公園があって出掛ける場所に困りません。立派な並木道も多くて緑豊かで住んでいて気持ちが良いです。
 また、人情味に溢れた人が多いと感じています。近所の方に会うと挨拶はもちろん、「●●ちゃん~!」と子どもの名前を呼んでくれます。スーパーで会うおばあちゃん、おじいちゃんたちも「お子さんかわいいね〜」と気さくに接してくれる方が多いです。地域のつながりを生み出していくことに23区の中で一番、希望を持てるのは足立区だと思っています。
 みんなでもっと助け合うことができる可能性をすごく感じているので、学校や地域を含めて「みんなで子どもを育てていると思える足立区」を実現したいです

政治活動のリーフレットをポスティング

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったのか?

 笛美さんのInstagramでFIFTYS PROJECTを知り、政治分野のジェンダー平等の実現を理念に掲げているところに賛同しました。『ワンオペ』や『孤育て』などの言葉が使われるようになり、孤立や孤独を感じている子育て世帯の方も多いと思います。コロナ禍でさらに分断も生まれていて、これからの社会はつながりを取り戻していかなければならないと考えています。
 みんなで助け合える社会をつくるには、これまでなかなか政治参加できていなかった女性の力が絶対に必要です。議会に女性が増えたとき、全く違う社会になると思っています。

これからどんな活動をしていきたいか?

 絶対に楽しい活動をしたいです!
 従来の活動のやり方では、街宣車から聞こえてくる声が騒音のように感じられたり、普段何をしているか分からないのに選挙のときにだけ頭下げにくる候補者も見てきました。
 私はもともと音楽をやっていたので、政治的メッセージを歌でも伝えていきたいと考えています。せっかく晒しものになるなら、やってみたいと思ったことは全て楽しみながら挑戦したいです。
 私は女性で知名度もなくて0歳児の子育て中ですが、「選挙楽しんでたよな」と思ってもらえたら、これまで立候補にハードルを感じていた人たちが次に続いていけるとも思っています。選挙が社会を変えていく楽しいイベントであるというムーブメントを今度は私からつくっていきたいです。

政治活動のポスター貼りを取材されている様子

インタビューを終えて
笑顔でパワフルにインタビューに応えてくださった、みやじまさん。学校の現状と問題点について伺った際には現場にいたからこそのリアリティと説得力があり、子どもたちを思いながらお話される姿に目頭が熱くなりました。この記事を通して一人でも多くの方に、みやじまさんの思いが届いていたら嬉しいです。
取材・執筆:ひかり&まい
取材日:2023年4月8日

みやじまえりか(基本情報)
東京都立江北高校卒業/東京未来大学卒業/元足立区小学校教員/元特別支援学校教員

みやじまさんについてもっと知るには?✨
みやじまえりか lit.link(リットリンク)

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#28、いかがでしたか?みやじまさんの教育や子どもたちの将来への強い想いが伝わったでしょうか?ぜひみやじまさんの発信も覗いてみてください👀
 これからも、あと数本のインタビュー記事を公開していきますので、お楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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