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便利と不便の間 

どんな時代でも、こんなことできたら便利だなあと思うことはあります。
でも、この10年はかつてないスピードで便利が進化しました。
なによりもスマホの影響は大きい!
いまや生活の全てがスマホ!
でもなんでも便利の方が不便よりもいいのか?
文明の進化の中で、何かにつけて考えてきました。
便利と不便を考えた2005年から書いてきた文章その足跡を記します。
いま振り返ると、こんなことでもすでに便利だったのか?と驚きます

便利と不便の間 2005/8/29


今日!突然携帯電話が壊れました!食後のコーヒーを飲みながらメールをしようとしたら文字が入力できない!どのキーを押してもうんともすんとも言わない!しばらくやたらとキーを押し続けていると、思い出したように反応するけれど、またすぐ止まってしまう!これは壊れたって事?時計を見ると1時半、仕事に行くまでにはまだ時間がある!「買い換えよう!」決心してすぐさまヨドバシカメラにGO! 携帯電話が普及し始めて10年くらいだろうか?初めはどこでも電話がかけられる、と言う事が最大のメリットだったはずなのに、今ではメール、ゲーム、インターネット、とその用途は広がるばかり、壊れたとなると不安感さえ襲ってきます。さて売り場に来てみると、ものすごい種類の電話が並んでいて、いったいどれを買えばよいのかさっぱりわからない。結局お金も無いのに、以前からデザインも機能も気に入っていた最新機種にしてしまいました。そして晴れて私のもとへやってきた新人FOMA SH901iSは、液晶高画質、おサイフケータイ 電子マネーあり、カメラの画素数320万画素 テレビ録画、テレビ電話、音楽再生、などなどとても使い切れないほどの機能が満載!来年にはSuikaとして使えるようにもなるらしい。ということはサイフも定期券も持たずにこれ一台で用がすんでしまうということ?これを「携帯電話」と呼ぶのでしょうか? 最大限にとは言わないまでもそこそこ便利な機能は使ってきた携帯電話、この新人君によってまた用途は広がることでしょう しかし、、、ある日突然壊れたら? 単機能な生活と多機能な生活、あなたならどちらを選びますか?

2005/8/30

最近「電車男」というドラマを見ていますが、ベストセラーになったわけがわかるような気がします。コンピューター、デジタル、チャット、秋葉系、と言う響きには、一見人間味とか愛とか友情なんて言葉が当てはまらないような偏見を持っていましたが、その概念をこの物語はくつがえしてくれました。日本全国互いを知らない者同士が電車君をきっかけに心を一つにしてゆく。文明の進歩が新たなる人間関係を作り出したと言えるのではないかしら?、なんでもかんでも便利になると世界が冷たくなってゆくように感じることもあるけれど、その実、道具がいくら進化してもそれを使うのは結局人間。どんなにデジタル化されても人間はその「人間性」を失うことは無いようです。人間って馬鹿なことすることもあるけど結構捨てたもんじゃない!
先日、皮から餃子を作ろうと思い立ち、インターネットで「手作り餃子の作り方」と検索しました(スーパーの餃子の皮は枚数が多くて残っちゃうので)ヒットしたレシピを見てみると「ひき肉、ねぎ、にら、生姜、餃子の皮・・・」と書いてある!「餃子の皮!!!」それを作るのが手作り餃子じゃないんかえ!っと思ったけど、考えてみればデパ地下へ行けば中華料理屋の焼き餃子も売ってるし、冷凍でも売っている、つまり現代の手作り餃子とは餃子の皮を買ってきて作ることを言うらしい。その話を母にすると、戦後初めて餃子を母の兄がどこかで食べてきて、そのレシピを渡され、同じ物を作って欲しいと言われた時はどんなものかもわからず、小麦粉をこねるところから始めたそうです。つまり「手作り餃子」などという言葉自体ありえない。
文明は絶えず進歩していて一生の間に必ず何かしらできなかったことができるようになっていく、便利を活用しながら、不便だった頃に思いを馳せて、たまには不便を楽しんでみる事のできる生活はけっこう幸せなものかもしれない

そして私は今日初めて電子マネーのチャージを体験しました。

続く

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