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あげよ!患者力

母、圧迫骨折する

あるコロナ禍の春の日、母は友人からいただいた筍を切ろうとした時に腰に痛みが走り、ぎっくり腰だと思って放置していたら痛みが治まらず、2週間後にかかりつけの整形外科へ行ったら、なんと圧迫骨折していました!
そしてコルセットをつけることになり、歩かせるのもやばいので私はアシコとなって送迎することに、、そこで初めて一緒に診察に行くと、次から次へとやってくる高齢者。リハビリ、診察、もうご常連という様子で、トレーナーさんも患者さんもお友達みたいにおしゃべりしています。
いよいよ診察室に入ると、
その医者の口の聞き方がなんだか上から目線で、初めて娘が一緒に来ている時というのに、ちゃんと説明もしないので、私の方からレントゲン写真の説明をしてもらって、今後の経過を聞くと、
コルセットをして、基本は背骨を曲げないような生活をして、安静と運動を適度に組み合わせて治癒を待つ。そして週に一回骨密度をあげる注射をうちに来てください。と言います

骨密度を上げる注射????この当時はコロナ真っ只中だったのに週一で?その副作用の説明を見ると結構怖い症状もあるらしい、しかも母は現在私がいなければ来られないし 、、

ずっと前から疑っています。整形外科って即効性を感じられない注射、光線などの治療をだらだらやって、患者を通わせる。でも本来ならばもっと物理的に壊れたところを元に戻すことだけなはず、長期にするのは生活改善指導ならわかるけれど身体にいろんなもの入れ続けるのはおかしいと、、、

だからもうここには来ないで、違う方法を考えよう。と母と話して1週間後

さらにアクシデント

朝、6:30に母から電話があり、
痛くて動けないから救急車呼ぼうかと思って
というのです。なんでも、圧迫骨折用のコルセットをしてからずっと痛くなかったのに、昨日、足でマガジンラックをよけた瞬間!また痛みが走って、それから痛み止めを飲んでも効かないと
ヤバイ!と思いつつ、とりあえず電話もかけられるし、トイレもいけてるみたいなので、とにかく実家まで行って様子をみてから決めようと朝ごはん詰め込んで出動!
ついてみると、少し落ち着いていたようでしたが、
もし骨折が進んでいて、本当に動かせない状態ならまさか入院?と思い、朝一番に、とりあえずもう行きたくないあの病院へ頼んで紹介状を書いてもらうことにしました。何せ、市民病院は紹介状がなければ診察できないし、最初のレントゲン写真をもっているのはそこの病院だし、紹介状もらえればそれでいいや!
と、私だけ出向き
すみません、なんか動けないくらい痛いと言ってるので、もしものことを考えて、入院できる病院を紹介していただけますか?とお願いしたら、
なんとも素直に紹介状を出してくれました!
よっしゃ~!と、
そこまでは速攻で対応し、朝10時に、よろよろの婆さんを連れて市民病院へ
幸いコロナの影響で患者数は少なそうで整形外科の前も数人しか待っていなかったので、サクッと順番が来るかと思いきや
2時間半待ち
まあ、病院ってそういうとこよね
むしろコロナですいてて、私も偶然今日はおやすみで良かった。
とはいえ、朝ごはんもちゃんと食べられず、血糖値下がりまくって呼ばれたのは12時半!昼だぜベイベー

そんな言い方ある?

さて診察室にはいるや
昨日まで学生服来てましたか?的な眼鏡のお兄ちゃんが、

入院希望ですね

と言うので、
は?入院希望ってなに?と思ってるところに、せっかちな母がしゃべり始めました。
ことの経緯をだらだらしゃべるのはわかるけど、だんだんに、、

母「前より痛くなったと言うことは、痛み止めのお薬を変えるしかないということですか?」
医者「そうですね、あとは前屈みにならないようにして、適度に筋肉を動かして」

ん??そんなこと話に来たんじゃないだろが
このままじゃ、また痛み止めもらって帰るだけやん!
あ~んもう、だまってきいて黙って聞いていたら、また同じことのくりかえしです。
我慢できずに会話に割り込み、

今日、紹介状と一緒に持ってきたレントゲン写真は2週間前のものです。
このレントゲンの結果、先週からコルセットをしていますが、昨日、マガジンラックをよけた時から、今朝に至るまで、そんなに痛みがひどくなったという理由は、もしかしたら、このレントゲンを撮った日よりも何か悪くなっているかもしれない。もしひどくなって入院の必要があるなら、すぐに入院できる病院が良いと思ってこちらを紹介していただきました。

と、一気に必要なことを説明しました。

医者「あ~そういうことだったのですね」

ですから入院を希望しているのではなく、その必要があるかどうか診ていただきたいのと、もし自宅で療養するならば、いったいどのような体勢で過ごすのか?1日どのくらい安静にし、どの程度動くのが良いのか?どういう動きはよくて、なにがいけないのか?
それを具体的に説明していただけますか?
と言ったら、医者は切れ気味に

医者「具体的に」

まるで、なんでそんなことまで言わなきゃいけないんだって感じで返してきました
そして、あーーーわかりましたとばかり

医者「じゃ、レントゲンねレントゲン撮ります」

とイライラとキーボードを叩いてレントゲン室に手続きしてくれた。
意味がわからん?どっちが正論だよ!
世の中の患者のほとんどはこんなふうに医者と世間話して、痛ければ痛み止めもらって、注射して、だらだら病院通いさせてるわけだ!(心の叫び)

レントゲンはたいそう痛かったらしいけど、今回は前回と違い、前、横、後ろとしっかり撮ってもらい、またしても30分待たされて、再び診察室へ入ると、今度はお兄ちゃんはちょっと丁寧になっており、背骨の辺の長い方とすり減った短い方の辺の長さの差が30%以上あるのを圧迫骨折といい、母の場合はそれが40%くらいだけれども、へしゃげたりせず、しっかり骨の体をなしているから、痛いけれど、まだ深刻というほどではない
と具体的に説明してくれました。
その間レントゲン写真大好きな私は食い入るように見ながら、ふむふむとその説明を聞く
そうだよーー!そういうことが聞きたかったんだよー!(心の叫び)

医者「ということは、入院せずに自宅療養です。」

で、いつものかかりつけの病院では骨粗しょう症の注射をすすめられていますが、それはした方が良いんですか?
と聞いたら
医者「さあ?薬はいっぱいあるんですけど、僕は専門じゃないのでわからないです」

もはや、素直と言うのか?開き直ってるのか?

では、今後は経過を見て次回いつ伺えば良いですか?
医者「あ?入院しないならもう来なくていいですよ
また、いつもの先生にお手紙を書いておくので、そちらに行ってください」 

患者力をあげよう

3時間待って、この結論とは!この世への嘆きに変わる

でも、食い下がってレントゲンだけは撮ってよかった。
母曰く、
「世の中の患者なんて、みんなこれでも疑問も持たずに医者の言うこと聞くのよ。だから医者だってこの程度でいいと思ってるのよ」

私には考えられない。
自分の身体のことじゃないか?どこがどう悪くて、どうすれば治るのか?聞かなきゃ!

今の自分の身体の状態は?
それを治すには何が必要なのか?
どのくらいなにをすれば治るのか?
使う薬はなんなのか?
何のために飲むのか?
投与したら、どこにどう働くのか?
聞きましょうよ!そして治療を選びましょうよ!

ほとんどの人が聞きもしないで、あちこちの病院に行っては、大量の薬をもらって帰ってきます。
そして薬がなくなるとまた薬をもらいに通院する。もう飲まなくてもいいかもしれないのに、誰も疑わない。いったいどれだけの高齢者が要らない薬、に時間を費やしているのか?

やっとの帰宅後は、コルセットしている母が、かがまないように生活動線をチェックして、低いものは洗剤からフライパンに至るまで、全部棚やらシンクの上に置いてきました。

うるさい娘がいなければ、最初の病院に言われるがまま薬をもらい、週に一回注射を打ちに通っていただろう母

もっとあげてよ患者力!自分を守るのは自分しかいないのだから!

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