映画『コンパートメントNo.6』、旅は人生そのものかも知れない。
ロシア最北端ムルマンスクへ向かう寝台列車、6番客室に偶然居合わせたフィンランド人女性ラウラとロシア人炭鉱労働者リョーハ。
ムルマンスクにある遺跡ペトログリフを目指すラウラは、恋人にドタキャンされひとり旅をすることに。よりによって強面でマフィアのような雰囲気のリョーハと同じ客室で過ごさなければならない。しかも彼は泥酔している。最悪だ。古びた寝台列車の客室や薄汚いトイレ、愛想のない強面の女性車掌、どこをどう切りとっても不安しかないこの風景に、わたしならきっとここで下車するだろう