成長性分析6 【勉強用】
ノートの完成日が試験日(3月某日)より後、みたいなことになりそうなので😅、4つまとめてご紹介。さらに簡素化してしまいます。事情を察していただけたら幸いです。
営業利益増減率
意義
前期の営業利益との比較で、当期の営業利益がどれだけ増減したか(を示す指標)。
算式
$$
営業利益増減率【%】=\frac{当期営業利益ー前期営業利益}{前期営業利益}×100
$$
経常利益増減率
意義
前期の経常利益との比較で、当期経常利益がどれだけ増減したか(の指標)。
🔵実は最も重要
企業本来の営業活動および財務活動による収益力、
企業の正常な収益力(特損など考慮外)を示す経常利益が、
どのような伸びを見せているかを示すために、
成長性分析の指標の中では、最も重要なものだと位置づけられています。
算式
$$
経常利益増減率【%】=\frac{当期経常利益ー前期経常利益}{当期経常利益}×100
$$
例の図(利益の関係図)
クリックすると大きくなるはずです😅
一応ここで、利益の増減率と、資本の増減率とで区切り線を引いておきます。😅
総資本増減率
意義
前期末の総資本との比較で、当期末の総資本がいかほど増減したか(の指標)。
➡ 繰越利益剰余金の形で、企業の経営成果としての利益は、自己資本の一部にビルトイン(P/L→B/S)されていきます。
この指標の文脈に表現を置き直すと、総資本の増加に寄与する現象だ、とも言えます。
なので、企業の総合的な成長、規模の増大を知るために、この指標は重要だとされています。
算式
$$
総資本増減率【%】=\frac{当期末総資本ー前期末総資本}{前期末総資本}×100
$$
自己資本増減率
意義
前期末の自己資本との比較で、当期末の自己資本がいかほど増減したか(の指標)。
➡ 総資本の増減とは企業全体の規模の増減でしたけれども(繰越利益剰余金が自己資本を増やすので全体が大きくなる)、自己資本だけを見ることは、上述のことと重複しますけれど、
利益の内部留保の増加(自分の稼ぎで強くなる)
増資などによる自己資本調達(他人の出資を外から持ってくるので強くなる)
などを意味しているので、企業が安定経営するための基盤がどれだけ強化されたかを示すとされています。
算式
$$
自己資本増減率【%】=\frac{当期末自己資本ー前期末自己資本}{前期末自己資本}
$$
例の図(資本の関係図)
クリックしていただくとズームアップできます。
🔺後半の、資本2指標の表裏一体な意味合い
総資本増減率のウラの意味合い
ボックス図ご参照ですが、総資本はとにかく、稼ぎであれ借り入れてであれ、語弊を承知で言うと😅、手段不問で企業の元手を揃えましたという概念なので、総資本が増えたとは、水色のボックスの急上昇でも起こりうることです。
元手は増えたから、流動資産や固定資産に等価変換できるわけだけれども、のちのち利子を払わないといけないリスクを背負いましたということかもしれない。今話題の楽天経済圏の社債償還額なんて注目されてますよね…例が適切か迷いますが😅
自己資本増減率のウラの意味合い
なぜか学者やコンサルというのは、哲学風味の批判をすると、ジャーゴンを使いまくります。英語風に言うとテクニカルタームの濫発。
資本コストがかさむようになるのがウラの意味合いだそうです。
これでわかる人は立派な第一線におられるのかもしれません😅
要するに、繰越利益剰余金がたくさんあるとは、配当金を支払う義務を発生させてしまうと。
もちろん今後の設備投資等のため、内部留保しておくのも経営判断なんだけれども、かつて話題をさらった村上ファンド(最近は次世代教育などされる好々爺然としたおじさんになってるそうですが…😅)みたいに、いわゆる物言う株主が突き上げてきた場合には経営陣はやむなく応じないといけないかもしれない。
そうすると配当金払いの手数料とか周辺コストも追加発生してしまうのかなと。
僕は余剰を配る側に立ったことがないので(しがない個人事務所😅)、あくまでも理屈を敷衍しているだけで恐縮ですが…🥶。
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完成工事高増減率
付加価値増減率
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(僕はマイペースで微妙なんですが😅)
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