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子どもにクレジットカードのこと、いつ・どう教える??教えるべき?

 お金がどこからきて、どこに行くのか? を想像する力を付けることを目指すフィナンシェの会。小2と年長の2人の娘にも、意識してお金の話をよくしています。そんなとき、パン屋さんで出てきた長女の疑問。
「クレジットカードってどうやってお金がパン屋さんに届くの?」

 キャッシュレスの時代。誰もが持つであろうクレジットカードのこと、皆さんはお子さんに教えていますか? 目の前で使っているのを見ることが多い子どもは「なんでも買えちゃう魔法のカード」に見えるようです。

 そこで、主に2つの観点からクレジットカードをどう教えているかまとめてみました。

その1「あとでまとめて払っているんだよ」

 冒頭に紹介した長女の質問には、1つ1つ順序立てて説明をしてみました。小学校低学年とは言え、ある程度は理解してくれたみたいです。

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① パン屋さんでパンを買いに来た私たち親子
② お金をクレジットカードで払う
③ いくらお金を使ったのか、カードの会社が分かるようになっている
  そのお金をママの代わりにカードの会社がパン屋さんに払ってくれる
④ ママは、後でまとめて借りていたお金をカードの会社に返す

 このような形で教えてみました。カードを使った瞬間にお金を払っているように見えますが、実は後でまとめて返しているということを知って、「へぇー、後でまとめて払ってるんだぁ」と驚いた様子でした。

 キャッシュレスが進む米国でも、クレジットカードの仕組みを知らない子どもが多く使ってしまう課題はあるそう。日本でもキャッシュを見なくなった子どもたちが、「クレジットカード=魔法のカード」と勘違いしないようなコミュニケーションが必要なのでは、と思っています。

その2「暗証番号はママだけの大事な番号!」

 そして、もう一つよく教えているのは、暗証番号を人に見せないこと。はじめのころは「(数字の)ボタン押したい!」とよく言っていました。

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 でも子どものやること。親の年齢だって、「他の人に言っちゃいけないよ」と伝えても、あっという間にクラスで広まるんです。なので、「大事な番号だから、絶対に見ちゃダメ!」と隠しながら暗証番号を押しています。妥協点として、「決定」の緑ボタンなら、と思って決定ボタンだけ押していいよ、ということにしました。

 そんなやりとりが定着したある日のこと。私の母と、小2の長女の2人が買い物に出かけたときも、娘は「(決定の)ボタン押したい!」と言ったそうです。それを、私の母は勘違いして、「じゃあ、1を押して、つぎは・・・」と番号を教えそうになったので、慌てて長女が「あー、それは言っちゃダメなんだよ!押したいのは緑のボタンだけだよ!」と言ったことを教えてくれました(笑)

 「周りの誰が番号を聞いているかも分からないし、ちゃんと気付けて偉かったね!」と誉めてあげました。と同時に、子どもの前でクレジットカードの暗証番号を押すときに、毎回気を付けている様子を見せる事も子どもにとって大事なことなんだ、と気付いたエピソードです。

おまけ「貯まったポイントで寄付もできちゃう」

 クレジットカードで支払うとポイントも付きますよね。割引や商品に変える方法もありますが、寄付先を子どもと選ぶ、という方法もあります。

 こちらの記事でご紹介したので、良ければぜひご覧ください!

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。



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