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【エッセイ#18】未就学児にも。お年玉、どう渡す? どう使わせる?

 サンタさんに続いて子どもが待ちに待った日がお正月かもしれません。それは…お年玉をもらえる日だから。

 皆さんは、ご自身の子どもや親戚の子へのお年玉について、もう決めましたか? 来年に向けて、過去に試したことをちょっと振り返ることにしました。

■ お年玉は現金と限らない?

 まずは、「どうあげる?」について。

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 こちらは未就学〜低学年向きの方法。買って欲しいものを大人が決めてしまいます。小さい頃は「なんでこんな物にお金を使っちゃうの?」となりがちですが、本というジャンルの中で何を選ぶか考えてもらってはどうでしょうか?

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 続いては、今年試した方法です。子どもたちが大人になる頃はほぼキャッシュレスの時代、と想像すると、早めに使い方に慣れても良いのでは?と思っています。

 Suicaを導入し、あらかじめ3000円を入金しておき、親戚からのお年玉は自分で入金してもらいました。新しく感じますが、そのうちお年玉もスマホでピッと渡すようになるのでしょうか…?

 次のようなメリットもあります。ひとつめは、お釣りの管理が難しい子どもにも使える。ふたつめは、支出と収入の履歴を印字できるので、お小遣い帳を続ける負担がない(親と子、共に)。キャッシュレスお年玉、いかがでしょうか。

■ 子ども自身でやりくり。大人は見守る。

 さて、一番難しいのは「どう使わせるか?」。大半のご家庭が、貯金に回っているのではないでしょうか? 今回は、使うにフォーカスした例です。

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 幼いため、渡す額が少なめな未就学児。1,000円札よりも、100円玉5枚の方が喜ぶ未就学児。そんなお子さんには、何にどれだけ使って、どのくらい残っているかを、円を描いて可視化してみることからスタートしてはどうでしょうか。

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 1のように使わせた場合、8円とか微妙に何も買えない額がお釣りとして残ることがありますよね。そんな時は、お店に置かれた募金箱に入れてみるのはいかがでしょうか。「8円では物は買えないけど、寄付すればこんなことに役立つんだよ」と説明することもお忘れなく。

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 今年試したのがこちらの方法。毎月1,000円くらい使えるお年玉をいただいたので、1年間のうちいつでも使って良い。NeedsとWantsのうち、Wantsの部分には親はお金を出さないよ。というルールです。一年間どう使ったかは別途レビューしますが、途中経過は以下のような形でした。

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 3は、すべて消費に使う方法でした。さらに発展系としては、「消費」「貯金」「寄付」「投資」の4つに使い方をあらかじめ分けてもらう方法です。これにぴったりの貯金箱は以下でご紹介しています。

 フィナンシェの会として、今年は様々な方から「家庭でどうお金のことを教えているか」を伺えました。その中で共通していたのは、「子どもの使い方を見守る」ということ。もちろん、基本的なことをご自身や外部のイベントを活用して伝えているからできるのだと思います。でも見守るって意外と大変です。口を出したくなります。新年は、お子さんのお金の使い方を見守ってみる、そんなチャレンジを大人もしてみてはいかがでしょうか。

 取材の模様は下記よりご覧いただけます! 新年、お子さんにどうやってお金のことを教えようか?と考えていらしたら、ぜひ実践されている方々の例を参考にしてみてください。

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。


たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!