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【アイディア#33】手作り夏祭りで所持金0円になった妹は…?

 ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「お金の循環を体験する」です。

■ 小2娘が企画した夏祭りでサービスの値段付け

 猛暑やコロナで、子どもたちが外で遊ぶ機会が少ない今日この頃。今日も何して過ごそう…と思いながら、次女(5歳)の習い事から帰宅すると、ぐちゃぐちゃだった家の中がキレイに片付き、和室が夏祭りの会場と化していました。

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(折り紙とチラシでスーパーボールすくい)


 用意されていたのは、スーパーボールすくい、射的、宝くじ、ピンボール。それぞれ値段が設定されて(それも結構リアリティがある値段…!)、パパ、ママ、次女用のお財布とお金まで用意してくれました。そして、夏祭りの店主は、小2の娘です。

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(用意してくれたお金とお財布)

 値段を決めたり、おつりも出せるよう用意する硬貨や紙幣の種類も考えられていたことは、個人的な驚き。家計簿をつけたり、予算を決めて買い物をさせるなど、値段を意識してもらうように普段からしていたからでしょうか。

■ お金が無くなったら、アルバイトを始めた5歳

  どれも手作りでしたが、作り方の発想が面白いものばかり。意外と、マクドナルドのハッピーセットでもらったリカちゃんの洋服が大活躍でした(写真を見ると、いかに何度も買ったかが分かると…。脱プラを目指しているのに、なかなか実現できていなくてお恥ずかしいです…)。

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(左:段ボールに洋服を上下にテープで貼り付け)
(右:輪ゴムを飛ばして人形を倒す射的)

 中でも次女の心をつかんだのが、射的。何十回も続けてやったので、腕前はプロ並みになったものの、お金があっという間に0円に…。そこで、店主の長女は、救済策としてアルバイトを提案。例えば、ピンボールのお店でお客さんが来たら、1回100円がもらえる、というものです。

 次女はこのアルバイトで稼いでは射的にお金を使い、また稼いでは射的…を繰り返すように。長女も店主として稼いだお金を、次女のために使う、というお金の循環が生まれました。

■ お店やさんごっこより、夏祭りの方が良かった点

 以前、お店やさんごっこで同様にお金の循環を試したこともありましたが、売るものが無くなってしまい、うまく続きませんでした。でも、このように夏祭りという形で、売るものが無くならなければ、何度もお金を循環することができます。結局、何度も楽しむことができ、気付いたら2時間くらい家族みんなで遊んでいました。

 このようにお金を回すことを、遊びながら体験すること。経済自体を教えているわけではないですが、自分の払ったお金が、他の人に渡り、それがどう使われるかを想像する第一歩になるのではないかと考えています。

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 フィナンシェの会では、お金が「どこから来て」「どこに行くのか」というお金の流れを中心に、子どもにお金を教えるアイディアを紹介しています。フォロー&他のアイディアもぜひご覧ください。


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