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メンバー育成が得意なマネジャーがメンバーに用意する5つの機会

メンバー育成に関する勘違い?

「舞姫」などで有名な森鴎外はこのような言葉を残しているようです。

部下が無能であることをことさら他に示して、
対照的に自分の有能さを誇示しようとする者がある。
それは見当違いである。
成功したいものは、有能な部下こそ持たなければならない。
成功すれば自分の手柄だし、失敗すれば、その責任はやはり自分が負わなければならないのだから。

出口 汪「超訳 鴎外の知恵」

マネジャーにとって重要な仕事の一つであるメンバー育成

メンバー育成の一環として1on1などが皆さんの所属する企業などでも推奨されていたりするかもしれません。
1on1をやっていれば育成になる?

それは違うという感覚を多くの方は思うはずです。
では、人材育成にとって重要なことは何でしょう?
こちらの円をご覧ください。

参考:サイモン・シネック「Start with Why」

サイモン・シネック氏の「Start with Why」でよく紹介される図です。
この図は、HowやWhatよりもまずは「なぜ~するのか」という目的をまず初めに考えましょう、ということを示すものですが、今日私がこの図を使った理由は、WhatよりもHowを大事にしましょうということを伝えたかったからです。

マネジメント研修などでは、「これをしましょう!」ということが多く言われますが、どのように育成するかをマネジャー自身にとって明確でないと意味を成しません。
逆に、どのように育成するかが決まっていれば、何をするかは重要ではありません。

では、どう育成すればよいのか。
Andyコーチ自身が周りのマネジャーを見ていて感じていることとして、メンバーを育成するのが上手なマネジャーは、機会を与えることによって育成をしています
その機会を今回は5つご紹介いたします。

1つ目の機会

メンバー育成が上手なマネジャーは、まずメンバーの才能を発揮する機会を提供しています。

Andyコーチが常々伝えていて、よくAndyコーチの記事をよくご覧くださっている方には見飽きた/聞き飽きたことかもしれませんが、人は強みによってしか成果を出せません。これはドラッカーによる言葉です。

メンバーの強みの源泉となる、メンバーの才能を発揮できる機会を提供し、才能を強みに転換させていきます。
「新入社員だから」「これができるようになったから、次はこれ」ではないのです。よく年次に合わせて育成計画を立てることがありますが、一人ひとりカスタマイズでないといけないんです。

重要なのは、アサインする仕事の内容ではなく、その仕事を完遂する方法はいくらでもあるということです。方法すらしてしてしまうと、そのメンバーにとって苦手な方法でやらねばならず、成果は上がりません。
同じことの達成が必要だとしても、その方法はそのメンバーの才能を発揮できるような方法でやらせてあげる、またその方法ができるように交通整理させてあげることです。

才能を発揮できる方法であれば、マネジャーもびっくりしてしまうほどすいすいと業務を進め成果を出してくれます。思わず「なんでここまでできたの?」とメンバーに聞きたくなってしまうレベル。

そもそもメンバーの才能を発揮できる機会を提供するには、メンバーの才能を知らないといけないですよね。メンバーの才能を知るには、クリフトンストレングスがオススメです。

2つ目の機会

メンバー育成が上手なマネジャーがメンバーに提供している2つ目の機会は、

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