おハナ

しがない物書きです。 主に小説を書いていますがそれ以外もちらほら書きます。

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マガジン

  • ジオラマ特撮ファンの独り語り

    CGが今ほど発達していなかった時代。 それでも生まれてきた怪獣やヒーローたち。 昭和から平成に誕生した特撮作品を、好きな視点から好きなように語る記事を配信します。 有料プラン:なし(予定) 配信頻度:不定期に月1~2回

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いつか滅ぼす身のために【小説】③―1

Ⅱ.ゆめうつつ―前編―  目覚める、と思った。  不意に、風が頬を滑っていくのが分かる。そして柔らかく頭を撫でるように通り過ぎると、少し碧みを含んだこの時節らしい穏やかな風だと気付く。  『····ちゃ······ちゃん·······』  暖かいような、冷えるような、混ざり合わないマーブル様の陽だまり。少しドキドキするのは、何かが始まる予感なのかもしれない。  ………でも…どうして  『··えちゃん·······』  ····誰だろう······。誰かを呼んでる

    • 特撮トラウマ回

      ゴジラ、ガメラと記事を書いてきましたが、今回は更に枠を広げて、私の特撮トラウマを記事にしようと思います。 白黒ザラザラ画質に怖さが詰まっていたり、カラーでもガサガサ画質で怖かったり、感じる恐怖に違いはあれど怖いもんは怖いんじゃい← 【シンプルにめちゃくちゃ怖かった敵役】 吸血植物 ケロニア 出典作品:ウルトラマン『来たのは誰だ』 あのぉ…… 暗い部屋のクローゼットが開いたら目だけランランとしてるスーツ着た異形の人型出てきた、って怖くないですか? 見た目は、水で戻して

      • 我が推し、ガメラ

        実は、ゴジラと対を成すほど大好きな怪獣がいます。 ガメラっていうんですけど。 昭和ゴジラは怖くて見られなかったのに対して、昭和ガメラは繰り返し見て育ちました。これも父の録画していたビデオです。 今回は、今まで見てきた昭和・平成ガメラの中から、好きなところを好きなように語ります。よって、公開年度等は順不同です。 【昭和ガメラ】このころのガメラは、人間のように白目が多めで闇夜に光ります。 口からはオレンジ色の火炎放射、引っ込めた手足のところからバーナーのような火を吹きなが

        • 八百万の神さま

          『サステナブル』 言葉だけはよく聞くけれど、実はよく分からない。 『SDGs』 『持続可能な開発目標』 こう聞いても、ピンと来ない。 日本には古来から『八百万の神さま』という考え方がある。 私はこの『八百万の神さま』が大好きだ。 非科学的だ、オカルトだと言われてしまえばそれまでかもしれないが、大切に使ってきた物たちが、人知れず動き出すかもしれないと考えるだけでワクワクする。 子供の頃。 お米には八十八(米)の神様が宿っているから、一粒残さずに食べなさいと躾られてきた。

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        いつか滅ぼす身のために【小説】③―1

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        • ジオラマ特撮ファンの独り語り
          3本

        記事

          愛しき平成ゴジラ

          平成ゴジラを愛しはじめたきっかけ 年齢がバレるからあんまり大きい声じゃ言わないですが、私がゴジラと出会ったのは30年ほど前のこと。父がVHSに録画していた『ゴジラvsビオランテ』を弟と見たところから始まります。 当時はアナログテレビで、今ほど画質も良くなかったため、内容よりも終始暗い画面に怖さを感じていました。解像度が良くなくて、何が写ってるのかよく分からなかったんだもん。 物心が付くかどうかという年齢で見るものではないのかもしれないですが、もしこのときに出会っていなけ

          愛しき平成ゴジラ

          いつか滅ぼす身のために【小説】②

          Ⅰ.声  ―……アンタ…―  ―なに?―  ―よくそれで生きてられるわね―  ―貶してんの?―  それ以外、何があんのよ。と、ため息をついて紡利は独りごちた。ノロノロと動き回るたび、彩はどうにもむず痒くなる。  紡利ほど、からかうのに適した相手はいない。 周りから見れば、きっと何もかも正反対に映る。愚鈍なくせに頭だけは良く回る紡利と、頭が軽くて口が達者な彩。  ―とか言っちゃって。羨ましんでしょ―  ―…は?―  途端に紡利の目の色が変わる。怒髪天を衝く、な

          いつか滅ぼす身のために【小説】②

          いつか滅ぼす身のために【小説】①

          Prologue  この世界に長くいると、割と変なものに遭遇する。いやいや、そんなものは見たことがないと嗤う勿れ。あなたにも覚えがないだろうか?  例えば、道端に片方だけ捨てられた軍手。  例えば、水溜まりに現れる油膜のような虹色。  例えば、植え込みに覆い被さるシーツ。  例えば、羽ばたいているのに風上へ進めない鳥。  例えば、…あ、もういい?あそ。  こんな風に、割と変なものに遭遇する世界で僕たちは生きているわけだが、それは時に『そうなる理屈を知らないからだ』という

          いつか滅ぼす身のために【小説】①

          読書感想:羅生門 *ネタバレあり*

          Ⅰ.マイ芥川遍歴きっかけは国語の教科書 芥川龍之介といえば、短編小説をいくつも発表して衝撃的な最期を迎えた文豪ですね。 教科書じゃなくて、文豪ストレイドッグスから入った方もいらっしゃるんじゃないでしょうか? 私の初めましては、学校の教科書でした。 昔から本を読むのは大好きだったんです。 なので国語の成績も良い方ではあったんですが、どうにも嫌いというか癪に障る設問がありました。 『この時の○○(作者だったり登場人物だったり)の気持ちを答えよ』 いやキャラクターの心情は

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          読書感想:羅生門 *ネタバレあり*

          こんにちは。こんばんは。おはようございます。

          ご挨拶 初めまして。おハナちゃんと申します。 二次小説を書いていたり、本好きが高じて読書感想のツイキャスをしていましたが、他にもやりたいことがあってnoteを使い始めました。 これから少しずつ記事が増えていくと思いますので、よろしければ今後ともご贔屓に。 やりたいことリスト ネタバレありの読書感想(ネタバレ部分は有料予定) 小説(一次創作) 詩 最後に 本当に使い始めなので、設定やら何やらよく分かっていません。 手探りで少しずつやっていこうかな。 よろしけ

          こんにちは。こんばんは。おはようございます。