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絵のない俳画「初桜」俳句+

うつむいて気づかず過ごす初桜

 今日を生きることに精一杯でただ今だけを生きていた。
 昨日のことは忘れたくて、明日のことは考えたくなかった。
 街をゆく幸せな人の姿など見たくもなかった。
 ただ自分の足下だけ見ていた。

 気が付けばいつか桜の季節だった。

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