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絵のない俳画「つくし」俳句+

つくし摘むゆうべの雨の残る土

 子どもの頃、春になるとつくしを摘んだ。
 つくしは幼い私の目にも見分けやすくて集めやすかった。よもぎはわかりにくくて雑草まじりで母をこまらせた。
 ハカマ取りもそれほど面倒だとは思わなかったけど指先はアクで染まった。
 卵焼きに入れてくれたのは苦みが気にならないようにという優しさだったのだろうか。

 土手につくしが出ている。ここ、少しくらい摘んでも怒られないよね?
 しゃがむと土は少し湿って冷たかった。

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