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インタビュー後記・児玉智子さん(大学院生・税理士)

お話を伺った児玉智子さんは、ありまさが開店してすぐご来店頂きましたから、2015年からのご縁です。

開店したばかりで緊張している私達に
「あそこ、すぐそこの税理士事務所。あと7年やったら閉めるから。あなたたち、最低7年は頑張りなさい!」
と励まして下さり、
以来お仕事のあとによく立ち寄って下さいました。

「ここのお蕎麦は香りが高いから、揚げてチップにしたら美味しいかも」
というアドバイスも頂戴し、
「胡桃(くるみ)味噌とそばチップス」
という人気商品が生まれました。

自家製の蕎麦チップに、これまた自家製のくるみ味噌を添えて

そういえば…
児玉さんは今はお酒を止めていらっしゃいますが、以前はお飲みになっていて、お湯割りをご注文頂いたことがありました。
お酒を飲まない私は配合がよく分からず、酒屋さんのマニュアル通りに作ったものの何かを間違え、ものすごく薄いお湯割りをお出ししてしまったのです。
しかもそれに気づいたのは児玉さんがお会計を済ませて帰られる直前…。

既に暖簾をくぐった児玉さんを店主と2人で追いかけ
「すみませんでしたっっ!」
と頭を下げました。もう、おいで頂けないかもしれないけれど…。
すると
「あ、やっぱり。薄いけど、でもそういう店もあるのかと思った」

そしてまた何事もなかったように来て下さって…。

児玉さんは忘れていらっしゃるかもしれませんが、
私にとっては本当に忘れられない出来事です。

児玉さんのインタビューが掲載されている「Cha われら茶柱探検隊」
45号に前編・46号(現在配布中)に後編

7年経って事務所を閉められ、そして國學院大學の大学院生になられて…。
それからも折々にお会い出来て本当に嬉しいです。

いつものようにインタビューをして印象に残ったことを3点書き出してみました(もっとありますが、あえて3点)
■年齢を重ねたからこそ、できることがある(70代だからできる研究があるというお話から)
■70代でも大学院に行ける(当然ながら、誰でも…というわけではありませんが)
■「水面下のこと」「隠されているけれど大切なこと」、「ものごとの本質」が気になる性質だと、人生に飽きることが無い

児玉さんはつい先日もご来店下さいました。
「毎日動き回ってるわよ!」
とおっしゃっていましたが、どうぞお体を大切に…。
ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

以前、店のホームページに掲載する肖像写真を児玉さんが撮影して下さいました。
今気づきましたが、2人の間に芋焼酎「さつま寿」の「寿」の字が…。
児玉さんの計算でしょうか? お陰様で7年以上営業できました!!


そうそう…余談ですが…
インタビューをまとめるにあたって児玉さんとお話する中で「風俗などで働く女性も普通の女の子なのだ」というお話の流れで思い出したり、話題になった作品を挙げておきたいと思います。
明日、私は誰かのカノジョ
これは私は未読ですが、児玉さんから教えて頂きました。

風俗嬢 菜摘ひかるの性的冒険
早逝が惜しまれる菜摘さん…素敵な文章のファンでした。
私は菜摘さんの著作は全部読んでいるはず。

Pink
そしてもちろんこれ…。
岡崎京子先生の作品もコンプリートしています。
以前小沢健二のライブに行ったら(@中野サンプラザ)、会場に岡崎先生が…。
感動しました。

鈴木いづみ
文遊社の全集を持っていた大好きな作家。

WANDA
昨年見た驚きの名作!
監督・主演のバーバラ・ローデンの唯一の作品にして映画史に残る金字塔。

他にもイギリスの作家ジーン・リース「あいつらのジャズ」(小説)、 矢代静一「宮城野」(戯曲)、ギュスターヴ・フローベールの「ボヴァリー夫人」(小説)などなど思い出して…。
「ボヴァリー夫人は私だ」というフローベールの言葉、まさに…。

最後までお読み下さり、誠にありがとうございました。私のnoteはすべて無料です。サポートも嬉しいですが、「スキ」がとても励みになります(^▽^)/