涙も枯れてきたと母が言う。私もそれに近い。涙は出るが号泣ではない。父を思い出した時に堪えきれず涙する感じだ。母も私も父の寿命を受け入れざるを得ない状態にさらされているのだろう。死にたい死にたいと人生を嘆いていた過去の私よ、限りある命に目を向けよ、今の私よ、限りある命を感じるのだ。

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