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【中学生が書く! 小学生向け児童書の紹介文&読書感想文】 理科室の日曜日

タイトル:理科室の日曜日
作:村上しいこ
絵:田中六大
発行所:株式会社 講談社
ページ数:95ページ(本文+扉)

おはなし紹介

 みなさんは、日曜日の学校を知っていますか? この本では、学校の理科室の日曜日を紹介しています。ある日、けんびきょうが、新しい発見でもして、天体ぼうえんきょうに会いに行きたいと言い出します。そこで、理科室のみんなで、何か発見し、天体ぼうえんきょうにじまんできるようにと、実験を考え始めました・・・・・・。「じまん」からはじまり、「友情」で終わる、そんな物語です。


この本の特徴

 この物語に出てくるセリフは、おそらく関西弁だと考えられます。

読書感想文

 この物語の中で、ひとつ、ある実験をします。それは、おならを燃やしたらどうなるか、というもの。現実ではなかなかできない実験です。みなさん、おならを燃やしたらどうなると思いますか? 答えは、この本を読んで確かめてみてください。もちろん、この本の中でビーカーも言っていますが、「よいこのみんなは、けっして、まねをしないでくださいね。」。
 さて、この物語には、友情を強く感じさせるシーンがあります。
 そのシーンは、ありきたりなはずなのに、私の胸にグッときました。
 けんびきょうが、「『親友のけんびきょうくん』はほんとうやろ?」と聞いているシーンを読んで、私は、「きっと天体けんびきょうは、『そうです』的なことを言うのだろう」と思っていたのです。ですが、次のページをめくると、私は衝撃を受けました。
 なんと、文字がない、絵だけの見開き1ページだったのです。そして、けんびきょうたちを中心に、天体たいけんルームを一望できる絵。これほど上手な演出はありません。ただそのまま、天体ぼうえんきょうの答えの文をつなげていたら、この、胸にグッとくるようなものはなかったことでしょう。この見開き1ページがあるということを、私はとても良いと感じたのです。
 ですが、この演出は、この本だからこそできるのだと思います。この本には、絵がたくさんあります。文字だけの本だったら、この演出はできないわけです。この本ならではの特徴であり、魅力的なシーンだと思いました。

この本のサイトはこちら↓
https://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000023749
 
 
 


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