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安定期だからと侮るなかれ【妊婦エッセイ#4(妊娠16週~19週)】

妊婦エッセイ第4回は、妊娠16週~19週(5ヶ月)のことを書いていく。
待ちに待った安定期が到来したものの、やはり妊婦は油断ならないと再認識した時期だった……。

(前回の妊婦エッセイ#3はこちら ↓)

ついに安定期到来!やっと少しは安心して出かけられるぞ~と思っていた矢先、トラブルは発生してしまうのだ……。

(※途中、読んでいて苦しい部分があるかもしれませんが、執筆現在の私は元気で過ごしてますのでご安心くださいね)

戌の日のお参り

妊娠5ヶ月の最初の戌の日に、さらしを巻いて近所の神社に安産祈願へ。夏真っ盛りの、まさにうだるような暑さだったから、歩くのも大変。小さな神社を選んで正解だった。

さらしは健診のついでに、かかりつけの産院で巻いてもらった。ちなみに使用したさらしはこちら。

さらしを神社で祈祷してもらうのが正式なようだが、あまり時間をかけない方がいいのではという夫の判断で、祈祷はしないことに。

それでも、産院で「寿」の字をさらしに入れて貰えて嬉しかったな~!ただし、洗濯したらインクが周りに広がってしまったので取り扱いは要注意(笑)

安定期を堪能した3週間

妊娠5か月で安定期に入ったものの、まだつわりは続いていて料理はできない状態。それでもだいぶ調子が戻ってきて、スーパーにも行けるようになっていた。

SNSで妊娠報告をしたり、入会中のSHElikesでコミュニティのサポート隊に応募したり、友達が山梨まで来てくれて久々にランチできたり……

体調が安定してきたことで、3週間ほど有意義な時間を過ごせて幸せだった~。

不穏な空気、流れる

ある3連休の初日、なんだかお腹がよく張ることに気づいた。それまでも少し張ることはあったが、休めば落ち着いてくれていた。でも今回は、治まって・また始まってを繰り返している……

ちょっといつもと違うかもなあ~と思いつつ、全く動けないほどではないので、休み休み過ごしていた。

が、3連休最終日の祝日になっても張りが治まらない。さすがにおかしいと思い、休診日だけど産院に連絡して診てもらうことに。

夫が休みでよかった…と思いつつ、車で送ってもらっていると、3分間隔くらいで強く張るお腹。ただごとではない感覚がひいては返す波のように襲い、とにかく怖かった。

プチ陣痛体験

診察を受けると、恐らく子宮筋腫が炎症を起こしているせいだろうとのこと。私は妊娠前から存在感のある子宮筋腫が2つあり、妊娠によってそれらが大きくなっていたので、元々ハイリスクだと言われていた。今回はそのうち1つに炎症が起きたらしい。

まさかこんな形でリスクが出るとは…と思いながら、産院の2階にある入院用ベッドに横たわり、お腹の張りを計測する機械をつけていた。この機械は本来陣痛の痛みを計るときに使うらしい。出産はまだまだと思っていたのでドキドキした。

横たわって最初のうちは、5分おき位に筋腫がぱんぱんになって、ぐぐぐーっと押している感覚がすごかった。もう、破裂する?!と思うくらいに。機械が示すグラフと、自分の体感の痛みがぴったり一致していることも分かった。

張りを抑える薬を飲み、経過を観察していると、段々痛みが落ち着いてきた。薬が効かなかったら切迫流産かもと言われていたので、心から一安心。入院するかどうか聞かれたが、痛みも小さくなっていたのでその日は帰宅することに。

バタバタな東京行き

翌日、経過観察のため産院へ。やはり子宮筋腫の炎症だろうと診察があったが、筋腫がどちらも9cmほどと大きく、ハイリスクのため通っていた個人病院では見きれないかも…と言われる。

私は実家(東京)近くの大学病院での里帰り出産を希望していたこともあり、予定より早めに東京に向かうよう指示があった。元々20週の健診は里帰り先で受けることになっており、数日前倒しになったが両親が翌日迎えに来てくれることに。

その日の夜…また事件発生。お風呂上りに少量の出血があったのだ。

ただでさえ張りがあって不安だったところに畳み掛けられ、泣きながら産院へ連絡。出血は少量のため自宅で様子を見ることに。

翌朝も少量の出血があり産院に電話したところ、うちじゃ見きれないから東京の大学病院で診てもらってくれと言われる。急遽その日の午後に予約を確保。(まだ診察券もない状態だったから、予約取るのも一苦労だった…)

両親は朝10時頃に山梨まで来てくれ、母と夫が筋腫の痛みで動けない私の代わりにバタバタと荷造りをしてくれ、あわあわしながら父の運転で東京へと向かったのだった。

長い一日の終わり

予約の時間までに病院に無事到着。痛みで上手く歩けないので車椅子を用意してもらって、人生初の車椅子も体験した。

診察の結果、出血はポリープによるものと判明。お腹の子は元気にしていて、特に問題が無いと分かった。お腹の張りも、筋腫の炎症で間違いないだろうと言われ、痛み止めを貰って長かった一日が終了。

(ちなみに全部で3時間位かかった。大学病院って、なんであんなに待たされるんだろう…)

やはり妊婦は油断ならない

いやあ…振り返ると、改めて後半が怒涛すぎた。ひとまず安定期に入ったら安心だと思っていたのに、マタニティライフの中で(今のところ)一番大変な時期となってしまった。

やっぱり、妊婦は油断ならないんだなと再確認。まあ人によるんだけれど、おかしいと思ったらすぐに病院に連絡するのは大事だなと、改めて思ったのだった。







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