見出し画像

【粉もん殺人事件】 第2話「産業革命」

数日後…。
身体がお好み焼きを欲する。
また発症した。
手が震え、遺伝子が騒ぐ。
上方の呪か。
キャベツを三玉買い、刻む。
焼く。
刻む。
焼く…。
べとり、額に汗…。
大量生産…、わが家に産業革命の火が灯る。
世間は、関西風か、広島風か、未だ学説は定まらぬ。
それは傍に置く。
今は粉だ、一刻を争うのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?