見出し画像

【北の国から2023】 第2話「地下鉄」

彼は側近と地下鉄の吊革にぶら下がっていた。
官邸へ向かう。
車内を見渡す。
小綺麗だな。
彼は呟いた。
我が国には及びません、同志。
側近は胸を張る。
次に広告に目を走らせる。
派手だな。
奴らが堕落している証拠です、同志。
側近の言葉をよそに、物思いに耽る…。
やがて車両は官邸の最寄駅に滑り込んだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?