見出し画像

右と左

左右が苦手である。右と左が、どっちがどっちか分からなくなる。

ふと、走っている車が左側通行なのか分からなくなることもある。

反対側にいる人に、右といわれてもどっちが見た左右なのかむつかしいし、レポートの右側に名前といわれても僕から見た右なのかレポート側の右なのか、2通りあると思ってしまう。まあ、大抵は自分目線なんだろうけど。

一番困るのが、スキー場である。リフト上がる前に、リフトを降りた後右に滑ろうといわれても、どっちなのかいつも分からない。

大抵はみんなそろってから滑り始めるので間違え迷子になることはないのだが、その左右は、谷側から見たのか山側から見たのかが分からない。その前提が、僕は分からない。

左右はむつかしいから、なにか目標物で言及してくれると助かる。右にしかないものがあればそれを言ってくれれば、随分理解しやすい。

左右がそもそも主観的であるから(そうでないと左右の意味がないけど)、話がややこしくなる。


右と左は、場所を示すだけでなく、基準となる人の権力を示すことにも役立つ。

僕が住んでいる京都は、御所から見て右が右京区、左が左京区になる。つまり、御所より西に右京区、東に左京区があることになる。御所から見ていることから、天皇の権力が大きくてそれが基準になっているとわかる。

普段の左右も、基準にしている人や物の権力性を示している。自分から見た左右なのか、相手から見た左右なのかにより、上下関係もわかる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?