私は食べることが好きな方だと思う。
元々見た目よりは量も食べられる方だったし、
食べることに貪欲というか何というか。

私が食べることが好きなのは
家族が食べることが好きだったからだと思う。
そして比較的食べられる体質だったことと、
比較的胃腸が強かったことも理由だと思う。

母が料理好きかわからないけど
作ってもらった料理は大体全部
美味しかったと思う。

好きなのは
唐揚げ、大学芋、炊き込みご飯、天ぷら、
水炊き、馬肉を煮たやつ、とか。

母は母自身が嫌いなものでも
食卓には出してくれていた。
牛肉が嫌いなのに圧力鍋で牛スジを煮たり、
いくらが嫌いなのに家で漬けたりするのだ。

母親というのはそういうものなのかと
思っていたが、そんなことないと今なら思う。
私は自分が食べるわけでもないのに
そんなことできない。

母はよく手伝いや味見をさせてくれた。
無理やりさせられていたこともあると思う。

にんじんの皮剥きをして指を切ってから
指しゃぶりをやめたの何となく覚えている。
そんなに小さい時からピューラーを
使っていたのだろうか。

TVを見てたら急に呼ばれて『うるさいなー』
と思いながら行くと大体味見をさせられたり、
急にゆで卵を口に入れられたりした。
そして帰省するたび色んな料理をタッパーに
入れて持っていかせようとしてくる。
母が料理が好きがは知らないが食べさせたい
という気持ちがあることは何となくわかる。

夜、両親が晩酌してる時は
一緒におつまみやお菓子を食べていた。
飲むと父はよく「スープか雑炊作って」と
言って母や姉や私に作らせた。
今思えばそんなのインスタントで
いいじゃんと思う。
野菜を切って鶏がらスープの素とか、
醤油とか適当に入れて作っていた。
たまにお麩を入れたり卵を
いれたり自由に作らせてくれた。
大して美味しくなかったと思うけど、
そうやって真似したり、自分で考えたり
しながら何かを作って食べたことが
私の料理を作るということの原体験みたいな
ものになっている気がする。

いつのまにか休みの日は適当に
昼ごはん作れるようになった。
チャーハンとかパスタとか。
自分の分だけだけど。

いつでもある程度の食材や調味料があって
どれを使っても何も言われなかった。
ありがたい環境だったと思う。

そして今
私はある程度料理はするが
別に料理が得意なわけではない
人間になっている。

一人暮らしなら完成品を買った方が安い
というのもわかるし、全然買って食べている。

大学生の頃は毎日コンビニに通っていた。
運動してたわけでもないのに一日５食くらい食べていて、そのほとんどがコンビニか外食だった時もある。どこにそんなエネルギーを使っていたのだろう。

でも今は買い物の回数が増える方が
出費が増える気がするので出来るだけ
週末にまとめ買いするようにしている。
その日食べるものをその日に調達すると
どうしても余計なものを買ってしまうのだ。

そして週末にお弁当のおかずを2種類作って
冷凍するようにしている。
お弁当を詰め始めて6年？くらいになるが
自分が食べるだけなので全然進歩してない。
5日間毎日同じおかずでも
私は全然大丈夫らしい。
費用とカロリーのことを考えれば
お弁当のほうが私にはあっていると思うので
めんどくさいけど続けているだけ偉い。
ずっと続けられなかった水筒も
ここ2年くらいは続いている。

余計なものを買わないことができる人間
なら毎日買い物に行ってもいいと思うが
私はそうじゃない。
だから買い物の回数を減らすためにも
食材をまとめ買いして、家で作って
食べるようにしている。
ありがたいことにお米は実家から貰えるし、
白米が好きなのでご飯の進む
自分の好きなおかず、（料理と言えるのか怪しいもの）を作って食べている。

自炊のいいところは食べたいものを
食べたいだけ作って食べられることだと思う。
炊飯器いっぱいの角煮とかタルタルに溺れる
チキン南蛮とか餅巾着とはんぺんだけの
おでんとか。

いっぱい食べられることが
私の個性の１つだったと思う。
でもここ数年、歳ともにあまり食べられなく
なってきていると感じる。（それでも普通の人くらいは食べているとも思うけど）
ダイエットと食費のことを考えれば
嬉しいのだけどそれよりも食べたいものが
お腹いっぱいで食べられないことの方が
私にとってはダメージが大きすぎる。

まだまだ食べたいものがたくさんあるのに。
悔しい。

牡蠣小屋も
ウルフギャングも
いちご狩りも
アフタヌーンティーも
まだ行ってないのに。

自炊におけるわたしの目指すべきところは
安くて簡単で美味しくて太らない料理を
作ってたくさん食べて胃のキャパを維持向上
させること。

すごく頭の悪そうな目標。

節約とダイエットと胃袋の拡張を
同時進行しようとしている。

無理そうだけど。目指す方向はわかった。
まあ適当にやるしかないな。