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詩人の嘆き

文章が読めない、書けない日があるなんて思いもしなかった。
私の頭がおかしくなった訳ではなくて、本を読もうとしても、こいつが私の意識を吸い取ってしまっているのは明々白々だと自分でもわかっている。
といいつつ、この文章を書いているのもスマートフォンなのだから奇妙なことですね。老いに嘆き、文明の利器に感謝するにはまだ早いぞ私!

なので、
「詩」
だったら読めるのではないかと、なぜか体を吸い寄せられた古本屋で閃き!この「中原中也 全詩歌集」を少しづつ読むことにする、、、その間には完全なオフラインを心がけるようとします。

..............…
詩人の嘆き

私の心よ怒るなよ、
ほんとに燃えるは濁りでだ、
するとあとから何もかも、
夕星ばかりがみえてくる。

マダガスカルで出來たといふ、
このまあ紙は夏の空、
綺麗に笑つてそのあとで、
ちつともこちらを見ないもの。

あゝ喜びや悲しみや、
みんな急いで逃げるもの。
いろいろ言ひたいことがある、
神様からの言傳もあるのに。

ほんとにこれらの生活の
日々を立派にしようと思ふのに、
丘でリズムが勝手に威張つて、
そんなことは放つてしまへといふ。
..............…
※夕星(ゆふづつ)
※言傳(ことづて)
※生活(なりわい)


意味はわかりませんし、読解できるとは思っていません。
ですが、「マダガスカルかぁ〜」とか「立派に生きようとしてるのに、彷徨いてるのかな?」とか私の勝手な妄想はできました。
現代の日本で「詩を読むこと」だけで生きてる人間を私は知りません。中原中也も詩人として現代に名を残している偉人(変人)ですが、彼は彼の生きた時代に生きづらさを感じていたのかもしれませんね!


しらんけど

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