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里帰りインド旅行記2023            思い出の上書き1 

こちらは下記の続きです。
よかったら併せて目を通していただけると嬉しいです。

ベナレスで、ガンジス川から昇る朝日を見ました。
その光景がもう美しくて、美しくて。

今日この場で、この素晴らしい時間を味わえている私は
なんてラッキーなんだろうと思わずにはいられませんでした。

それをガイドさんに話すと、
「あなたは今回、この国に呼ばれたんですよ」
という言葉が返ってきました。

そうか、私は呼ばれたんだ。
「是非、25年ぶりにインドに戻っていらっしゃい」と。
「あなたに見せたいものがあるから、いらっしゃい」と。

幻想的すぎるガンジス川を前にしたら、
こんな感傷的な言葉もすっーと、
何の抵抗もなく私の中に入ってきました。

この三日後に、ムンバイで、
探し求めていた気付きを得るのですが、
ここベナレスで、心の準備が整ったのかもしれませんね。

ガンジス川にて臨む朝日


インドに駐在し、
日本のような暮らしができなかったことで
「私は長男を犠牲にしている」と考え、
その罪悪感に苦しんでいた・・・と以前の記事でお話しました。
(よかったから詳しい内容は下記の記事をどうぞ)

でも、実際は
長男は決して犠牲者ではありませんでした。

インドから帰国した後は、小学生になり
その後もすくすくと育ってくれました。

そしてこのインド旅行の直前に、父親となりました。
今、最高の幸せを感じているはずです。

インドで暮らしていたことで
得られないものは確かにいくつもありました。

でも、冷静に思い起こしてみれば、
インドで暮らしていたからこそ得られたものもたくさんあったのです。

私は「ないもの」にばかり目が行き
今ここに「あるもの」に盲目でした。

日本にいる時と同じように暮らすことが「正解」で
そうでないものは「間違い」だと思っていたかもしれません。

面白いものですね。
25年の時を隔てて、
過去の自分の中にあった
ものの見方や価値観にたどり着いたのです。

その体験を経て思うのは、
今この時を生きることの大切さ

目の前にある現実に向き合い、
最大限、今ある自分と環境を活かすこと
私は今、これを大事にしたいと思っています。

インド駐在から得た私の貴重な学びです。

*もう少し続きます。
近日中にUPしますので、よかったらまた読んでください。

このろうそくをガンジス川に流し、ガンジスの水に触れて、穢れを清めます


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