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近未来の課題

このnoteでは、なるべく自分の書きたいことを書いていきたい。とても当たり前のことなのだが、しかしながらどうしてもそれとなく店の宣伝的なニュアンスになる。

まあ、それも仕方ないと思いつつ、4月後半現在の当店と、これからのことを書いてみる。

最近の現状


三寒四温を繰り返し、今年ももうすぐゴールデンウィーク。年々歳を重ねて思うことがあるのだが、今回はそんなことではなくここ最近の店のことだ。

同ビル2階に自分なりの表現で開店したオステリア・ピティリアーノもしばらく昼の営業ができずにいた。

理由はとても平凡で
「人手不足」である。

コロナがやってくる前、三人の若手を社員雇用し、育成を重ねながら店も(会社も)繁栄していこうと考えていた。

コロナになり、営業の舵取りも右や左へ。

そんな中、若手のエネルギーとベテランのスキルが上手く噛み合い、この未曾有のコロナ禍を有り難くも乗り切った。

しかし、、、

昨年から今年にかけて、それぞれの事情で数名が退職した。

この間にもマネージャー張の采配の良さや、右田シェフの頑張り。加奈子さんの復帰や、ソムリエ由佳さんのヘルプやアルバイトさんの活躍で、なんとか乗り切った。

しかしながら、昼の営業となると社員が多く抜けた今、なかなか現実は難しかった。

今月末より、レギュラーでソムリエが一名、チームに加わってくれる。この方の紹介はまたにして、とにかくやっと来月よりオステリア・ピティリアーノも昼の営業ができる。

やったー!と喜ぶ経営者。

いやしかしだ。

こんなことで良いのか?


自問自答する。

この現代は若手が減っていっている。そんな中、退職者が出る。
もちろんベテランというそれはそれは頼もしいスタッフにも恵まれているのだけれど、やはり若手育成ということが気になる。
それは会社の繁栄、そして永続性というものを考えることに繋がる。
そもそも飲食店において、繁栄や永続ってもは存在するのだろうか。という疑問が拭えない。何故なら物作りにおいて、その殆どはトップの独裁であるからだ。
トップがやりたい形を提示し、それをスタッフが形にする。しかしこのトップがいなければビジネスは成り立たず、永続なんてものはない。
繁栄に関しても、物がどんどん売れた高度成長期の“物の時代”は完全に終わった。物がありふれた“事の時代”の今、手仕事であるヒューマンワークの繁栄と永続の問題は非常に難解だ。
でも、でも、目指すのが社長だと思っている。

育成とは。

飲食店においての育成とはどうなのだろうか。ということを考えてみる。
継続的に上手くやれているのは大半は大手会社である。なぜなら生産性が高く、そこに投資ができているからだ。
個人店は違う。そんな投資はなかなかできない。まず場所がない。これはとても大きな問題である。場所がない中にまだスキルがない人材がプレイするということは、スポーツでいえば試合中にそのポジションに一人そういう人がいるということだ。当然試合には勝てない。そして周りは不満に思い、そのプレイヤーは自己嫌悪に陥る。お先は真っ暗だ。
これは完全にシステムエラーであり、全くもってヒューマンエラーでない。それにも関わらず、これを繰り返し結果を出せない飲食店は多い。
ということは「場所と仕組み」がとても大切である。
うーむ、場所。。。非常に難しい。
そもそも“育成”という二文字は、仕事がまだあまりできないプレイヤーの為にある二文字であり、仕事をどんどん熟す、俗に言う“出来るヤツ” の為にはあまり意味のない二文字だ。
場所。。。まずここに投資を入れて作り、そして時間を作り、そして仕組みを作らねばならない。

さあ、そして、生産性だ。
僕はこの言葉はあまり好きではない。
なぜなら、この仕事の価値は正しく“やり甲斐”だからだ。
しかし現実は生産性が低いが為に、”やり甲斐保持者”のみが生き残れるビジネスコンテンツとなっている。
もちろんそれで良いのだが、いやはや未来は明るくない。

これからの我々のような業態は、“料理を作る”と“サービスする(ワイン含め)”はスキルの高い専門職の人がやり、それ以外のことは育成を重ねながら人が育つ組織でなければならない。なぜならヒューマンワークだからだ。そして上手く機材も使いこなしていかねばならない。

という一連のことを考えると、コロナの問題など関係無しに、我々も動き出さないと“繁栄と永続”は到底手に入れられない。

どう動くか。
目下思案中だが、きっかけは生まれてきている。

夏ごろから新たな動きが我が社にもある予定だ。

我が社の経営理念は「人が喜ぶところに繁栄あり」。

その理念を達成し続けるには、お客さんも働く人も、まだ見た事がない景色がそこにあるということだと思う。

それをチームで作ることが現在のテーマである。

現在、社員一名とアルバイトさんを募集している。

人が育つ仕組み作りにぜひ力を貸してもらいたい。


という結局また店の人材募集宣伝なお話でした。


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