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私は同じ障害の人とは付き合えない……障害と恋愛について思うこと

 私は同じ発達障害の男性とは付き合えないと思っています。理由は単純で、お互いの敏感さや鈍感さがぶつかってしまって、一緒にいるのが耐え難い苦痛になってしまうからです。

 私は音に敏感で、大きな音や声が苦手なのですが、発達障害の男性で、やたらに声を荒げたり、ドスドス足音を立てたり、長々と愚痴を言い続けたり、夜中に騒音を出したりする人がいるんです。
 それも敏感さや二次障害から来るものだとは頭ではわかっているのですが、どうしても耐えられません。

 あと、私は愚痴を聞くのが大嫌いです。
 なので、甘えてグチグチ長話をする男が死ぬほど嫌いです。身内にそういう人がいたのですが、苦痛なので縁を切りました。なので、甘えたい人とは相性が悪いです、たぶん。

 威張る人も苦手です。単純に怖いからです。
 どんなに金持ちのイケメンでも、目下の人に威張っていたらもうドン引きです。無理です。
 
 あと、発達障害に限った話ではないのですが、
面倒な家事や育児や介護を相手に押し付けたいだけ、相手に何も与えようとせず利用したいだけの人は、男女関係なく怖すぎますね。
 

 (愛がないのももちろん駄目です。当然)


 障害がどうこう以前に、
 自立する気のない人と付き合いたがる人は、
 男女関係なく少ないと思います。
 自立を促さない周りの人や、
 社会制度にも問題があると思いますが……。

 で、たぶん、男の人も、
 障害があって自立できない、
 家事のできない女は嫌だと思うんですよね。
 しかも精神不安定だったりもする。
 物音にいちいち怯えたり、
 過去のフラッシュバックで不安になったり……
 そんな女と付き合うの、きっと疲れますよね。
 癒やしのかけらもないですからね。


 身体障害(耳が聞こえないとか)だと、同じ障害どうしでカップルになっている人も多いですが、
 精神系同士は、たぶん辛い。
 恋愛に限らず、人間関係自体が難しい……。


 
 男女関係なく、
 精神が安定していない人と付き合うと、
 疲弊してしまいますよね。
 下手すると共倒れになる。

 だから、一般的には、
「メンヘラとは関わるな!」
 と、偉いビジネスの人が言っていたりする。
 ある意味、正しいんですよね。
 自分を守るためには。

 でも、メンヘラだって、
 人と関わって、
 生きていかなきゃいけないですから。



 なんでこんな文章を書いているかというと、
「これからは前向きに考えて、いい女目指そう」
 と思って、先日記事に書きましたが、
 そこでふと思ったんです。

「私の人生に、
 男と付き合う可能性はあったのだろうか?」

 と。
 女性向けの本がやたらに、恋愛や結婚を成功のバロメーターにしているからかもしれません。

 私、障害が理由で2回ふられてるんですよ。
 そのうち一人は結婚したいしたいとやたらに言ってたのに、『障害』の可能性が出てきた(まだ診断はされていなかった)だけで音信不通に。

『障害』って言葉を聞くと、まるで悪いものから逃げるみたいに、猛スピードで消えていくんですよね、健常者って。

『障害』という言葉は、
 普通に暮らす人には重すぎるのかもしれない。


 その後もいい雰囲気というか、気になる男性はいたのですが、別な女性と結婚しました。


 こういう体験から、
「障害のある女は結婚なんかできない」
「家事のできない女は好かれない」

 という私の信念は強化されていきました。


 でも、最近思ったんです。

「本当にそうだろうか?」

 というのも、最近障害への理解が進んできたのか(でも、取り上げてくれるのはNHKくらいですが)、障害がある人が普通に恋愛や結婚をする例を、テレビ番組やネットでよく見るようになったのです。

 発達障害どうしで上手くやってるカップルや、
 いろいろな事情がありながら、
 支え合ってうまくやっている人たちを、
 画面で見る機会が増えてきました。

 中には、奥さんが料理できないので、
 ダンナがごはん担当のカップルも。
 すごく羨ましいと思いました。


 時代、変わったんですね。


 私が若い頃はまだ障害自体が知られておらず、差別もあって、恋愛や結婚の話をしようとすると、

「そういうことは考えないで欲しい」
「来世でやったら?」

 とか言われてしまったりしました。
「結婚や恋愛なんかできると思うなよ」
 という圧が、あったのです。
 それで、

「私が人を好きになっても、
 相手にとっては迷惑なんだ……」


 ということを事前に考えてしまい、
 諦めることがデフォルトに。


 残念ですが、
 日本は今でもそういうところ、ありますね。

 でも、理解してうまくやっている人もいるんですよね、世の中には。


 私は少し、信念を変えたほうがいいのかもしれない。
 実際に男性と付き合うことはなくても、
 世の中のことは、少しでもいいから、
 良くなっていると思いたい。

 できれば、
 自分を理解してくれる人が、
 どこかにいると信じたい。


 現実を無視して勝手に理想を言うと、

「頼りがいのある、
 穏やかで優しい、
 料理してくれる男性がいい」

 ですかね。都合良すぎますね笑

 頼れるお兄ちゃんが欲しかったなあ。



 
 話がそれましたが、

 本来は、障害があろうがなかろうが、
 病気や家庭の事情があろうが、
 人間は恋をするし結婚もするんですよね。

 それこそ基本的人権ってやつで、
 そこを非難するのは差別ですわね。

 でも、健常の人って未だに、
「障害者は純粋」
 とか
「障害者は恋愛しない」
 とか思い込んでるヘンな人、多いですよね。

 福祉施設でも、まるで
「性別がない生き物」
 みたいな扱いされることがあって、
 困るんですよね。
 障害者だって男と女だからね。
 性欲もあるし、人を好きにもなるからね。
 何も考えずに同じところに入れたら、
 トラブルになるに決まってるからね。

(グループホームは男女別にして欲しい……と、騒音やつきまといの話を聞くたびに思う)。




 私はなぜこんな文章を書いているのだろう?


 やはり、
「差別はされたくない!」
 からだと思う。
「普通の人間の女として扱ってください!」
 と言いたいからだと思う。


 もしあなたが健常者なら、
 障害者だって同じ人間の男女だと、
 わかっていただきたいし、

 もしあなた障害者なら、
 それが原因で何かを諦めるようなことは、
 絶対にしないで欲しい。

 特に、私の世代(40代)以上の人が、
「障害者にはそんなことできないよ」
 とかホザいても、信じなくていいです

 なぜなら、生きた時代が違うから。
 昔は何もかも無理だったかもしれないけど、
 今では、
 だいたいのことは可能になっているから。

 私が若い頃に、
 励ましてくれる人がいたら、
 何かが違っていたのになあ……と、
 残念に思いますが、
 もう過去は変えられません。

 今若い人は、あとで後悔しないように、
 やりたいことは思い切りやってください。
 誰にも遠慮せず。


 誰もが、
 幸せになる権利があり、義務がある……

 と、よく言われていますよね。

 そのとおりだと思います。

 

 私は料理はできないけど、
 これからいい女になるべく、頑張ります。


 


 読んでくれてありがとう。



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