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アメリカ遠征 振り返り ⓵ サンディエゴ編

FIRST TRACKが、2023年の12月に行ったアメリカ遠征について、会ってきた人、感じてきたこと、新しい出会いと再会などもありましたので、カルフォルニア州のサンディエゴ編ということで綴りたいと思います。サンディエゴでお会いした、Coach Cruzさん理学療法士のLilyさんについては別のNoteで綴っておりまう。


Ian Gibbons. 

私(和田俊明)が、女子7人制ラグビー日本代表のS&C(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)として活動している際に、その当時にHead Coachだったニュージーランド出身の監督が高校の時に一緒にプレーしていた、元女子7人制ラグビーのアメリカ代表のコーチ(Ricchie)とS&C(Ian)を東京五輪が行われる年の2月にスポットコーチとして招集したことが僕とIanの出会いでした。今でも、彼らと一緒に働けた約半年間が、3年間の女子ラグビーに帯同していた中で一番大きな財産です。Ian は、サンディエゴを拠点に活動しているため、空港まで迎えにきてくれ、真っ先に観光地であるSunset Cliffに連れて行ってくれました。

2021年 東京五輪前

Ianと、2021年の思い出話に浸ったりしながら自分達のここ数年の出来事をお互いに話し合ったり、アメリカのサンディエゴという地でこうして今でも繋がって話せる友人がいるとことはありがたいことだなと。Ianからは、ラグビー時代に球技スポーツにおける模範となるS&C像を与えてくれました。自分のことをコーチングについてもメンタリングしてくれたり、会話の中でたくさんの刺激をもらっていたことを今でも鮮明に覚えてくれています。文化の違う日本の選手の打ち解けるスピード感、試合に向けて与えるべき負荷を練習で時には厳しく、時には自然と与えていたり、トレーニングだけでなくリカバリーや栄養の重要性を選手たちに教育していたり、アメリカの選手に勝つためにはまずマインドセットからウエイトのセッションを通して変えていたり、コーチとしての在り方をIanからは学びました。

2023年 with Ian

Olympic Center Chula Vista. 

サンディエゴ滞在 2日目、この日はIanが 仕事終わりにメキシコとの国境のすぐ近くに位置する Chula VistaにあるOlympic Centerを案内してくれました。日本で言うところのNational Training CenterやJISSがアメリカではこの機関になります。特徴は、ただただ広大な土地と多くのサッカー、ラグビー、野球の競技場、トレーニングジム、メディカルセンターなど、練習、治療やトレーニングする必要なことは全て整っており、ナショナルレベルのチームだけではなく、地元のサッカークラブやチームにも使用が許されているということです。Coach Cruzさんもパラの選手をここの陸上競技場でトレーニングをしております。BMXのコースもオリンピックで使用されたものと同じ傾斜やコースで再現され、スポーツの発展の背景にはこういった環境が用意され、ここで指導するコーチ達も優秀なコーチが常駐しているのです。コロラド州にも同じオリンピックセンターがあり競技によって使用する場所を変えたりしています。

Olympic Center Track
オリンピックセンター
オリンピックセンター

早狩実紀さん & 玉那覇凌さん

3日目には、現 女子3000m障害の日本記録保持者で2006年から六連覇を達成している、49歳でなお 現役としてなお走られている日本陸上界のレジェンド早狩実紀さんと再会しました。まず、早狩さんとの出会いについて簡単に触れます。私がオレゴン大学に在籍中に行われたオレゴン大学での陸上のレースに出場していて、授業終わりにフラッと観に行った際に実況が【~ from Japan】というワードだけが耳に入ってきて、目の前で行われているレースで日本人を探してその時に走っていた方が早狩実紀さんでした。 レース後にヘイワードフィールド裏の芝で1人でクールダウンをしているMinoriさんに、クールダウンを遮り日本語で話しかけると止まって気さくに話してくれ、1人でEugeneに来ていることだったので、そのまま晩御飯を食べることなりました(初対面でお食事、、、僕は学生だったこともあり怖いもの知らずでした…笑) まだ学生の自分がフィジカルコーチを志望していて卒業後の進路についても相談したことを覚えています。そして、一時はお別れしたのですが3週間後の僕の卒業式にあわせて、なんとニューメキシコ州から3日間(2300km)をかけてオレゴンにきてくれたのです。

with 早狩実紀さん & Ryoさん

卒業してから就活をしていた約1ヶ月もの間、僕のルームメイトが夏休みの期間に母国へ帰省していたため、その一時的な空き部屋に実紀さんは暮らし、実紀さんにトレーニングを教えたりJogに自転車でついていったりと、トップアスリートで長く活躍する選手と同じ屋根の下で生活できたことはたくさんの学びがありました。オレゴン州の各所を巡ったり、将来の話をさせてもらったり母親のような存在でした。笑 

Fourth of July Eugene での10kmのレース
2018年 オレゴン大学 卒業式

そして、今回それ以来となる6年?ぶりの再会をサンディエゴ(実紀さんの現在の拠点)で再会を果たし、今でも挑戦を続ける実紀さんにただただリスペクトを覚えました。実紀さんを見ていると年齢は決して言い訳にできないなと肝に銘じられました。純粋に走ることが好きで、それを続けているだけにすぎないそうですが、今後も母親のように慕います。笑

2023 12月

そして、もう一つの出会いが実紀さんから紹介していただいた、玉那覇凌(タマナハリョウさん)というサンディエゴを拠点にアスリートサポートをしているマッサージセラピストの方と出会いました。自分のなりたい姿、働きたい環境を求めにアメリカに渡米、そしてサンディエゴに拠点を設けて自分の求める理想の像になるために活動しております。施設も案内していただき、他に4名の理学療法士さんと共に施設を運営しており、連携を測りながらアスリートに必要な手段を常に選択してサポートをしております。異国の地で、1から自分のなりたい自分になるために日々奮闘している凌(りょう)さんに我々も活力をわけてもらいました。サンセットが綺麗にみえるビーチにも案内してくれ、またサンディエゴに成長した姿でお世話になった人に会いに戻ってこれるよう頑張りたいなと思わせてくれる出会いと再会の数々でした。

Ryoさんの施設

FIRST TRACK
和田俊明 / ストレングスコーチ


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