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2月13日(火):「座りすぎ」に要注意!

先般には厚生労働省が「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。

今回のトピックスは策定された「健康日本21(第三次)」の内容を踏まえ、成人・子ども・高齢者というライフステージごとに身体活動や運動に関する推奨事項を明記したことがひとつです。

またもうひとつは新たに「座位行動」という概念が設定されました。

こちらは機械化・自動化の進展や移動手段の発達など社会情勢が変化していることから、デスクワークや、座ったり寝転んだりした状態でテレビやスマートフォンを視聴する行為を「座位行動」として新たに設定した形です。

そのうえで「座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意する」と明記し、「座りすぎを避け、今より少しでも多く身体を動かす」ことを示唆しました。

「座りすぎ」についてはWHO(世界保健機構)でも問題提起をしており、世界中で毎年約320万件の死亡を引き起こしていると指摘し、予防できる死亡原因の第4位にランク付けしています。

実際に座りすぎが身体へマイナス影響を及ぼすことを示す研究は数多く出ている通りですね。

フィットネスに関連した読者の皆様には釈迦に説法ですが、長時間イスに座っている際は下半身の筋肉は何ら動員されてない状態で不活性になります。

それが1日の大半を占めるようになり、かつそれが毎日のように続いていけば、身体機能は損なわれて、身体の各所に整形外科的な問題を引き起こすのは不可避です。

もちろんイスそのものが悪いわけではなく、かつて束の間の休息として使われていたところから、1日の多くをイスに座って過ごすようになったがゆえですね。

ちなみにアメリカでは1日あたり、13時間をイスに座って過ごすようになっている旨の報告もありますが、おそらく日本人もこれに近しい状態でしょう。

言うまでもないことですが、動物としてのヒトは動くように設計されているものです。

ヒトにおける各種の正常な生理機能は先の前提に基づいているので、そこから外れていけば問題が生じてくるようにはなりますね。

理想は本来のあるべき状態を保つこと、ないしはそれに近づけていくことだと思います。

ただ、現実的な個々の生活があるからそれが難しい面もあるのも分かります。

その場合は日常の座り方、やり方を改善することがひとつだし、それに加えて生じてしまったマイナスをゼロに戻すためのケアをすることですね。

現在の生活はますます動かなくなる方向に向かっているので、意図して身体を動かす時間を設けたり、自分の身体をケアすることが大事になってきます。

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