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12月6日(水):「孤独」や「居場所」について、ローカルなフィットネスクラブからの模索③

このところは「『孤独』や『居場所』について、ローカルなフィットネスクラブからの模索」と題したことを記しています。

こちらはWHOが「孤独を差し迫った健康上の脅威」と位置づけたことに端を発したものですが、孤独のケアには物理的距離や心理的距離といった「一定の近さ」が必要になるから、ローカルでの取り組みが不可欠です。

そしてローカルな問題、ローカルな取り組みとして自分たちに引き寄せて考えていくことで、地域や自分の居場所からできそうなことが見えてくる面もあって、私たちはスクール制の小型フィットネスクラブを運営する民間企業としての模索になります。

昨日は居場所の定義でもある「他者との関係性の有無」の観点から、「お客様とトレーナーとの関係性」に触れました。

お客様を覚えて固有の存在として認識する客観的な承認が関係性の始まりであり、そのためにお客様をお名前で呼ぶことや、お客様を知ること、興味関心を持つことが第一段階です。

本日は前述した第一段階の上に乗っかる第二段階にあたる部分の話になります。

ここでのポイントはフィットネスクラブのトレーナーとして、専門性を通じた問題解決を進めていくことです。

具体的には「痩せたい」「肩があがらない」「腰が痛い」といった、お客様それぞれが持つ悩みを解決していくことがそれに当たります。

先に触れた第一段階はサービスの提供者とお客様の間で双方向のコミュニケーションをしていくための好感形成で平たくいえば「いい人」の段階です。

これに対して第二段階は専門職であるトレーナーとお客様の間で悩みの解決を通じてプロフェショナルとしての信頼形成をした「頼りになる人」の段階です。

お客様は自分の悩みが解決され、身体に対する不安やそれに付随した心理的な不快感が取り除かれていくことで前向きになることができます。

とりわけ、お客様の抱えていた悩みが深いものであったり、これまで他の手段では解決に至らなかった問題が解決した折には、身体のことでなにか困った場合には、この人に相談しようと思うこともあるでしょう。

このような形で専門職のトレーナーに対する信頼形成がなされていけば、お客様の側も固有の存在としてトレーナーを認識してくれるようになります。

そうやって「いい人」から「頼りになる人」になることで「トレーナーとお客様」の本来的な関係の次元に至る、との考え方です。

明日は「他者との関係性の有無」の観点で、フィットネスクラブ内におけるもうひとつの関係性、「お客様同士の関係性」に触れる予定です。

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