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11月16日(水):北海道でのファン、スポンサー獲得が面白い

昨日は「神奈川県は各種プロスポーツの社会実験場」と題した記事を記しました。

サッカーならJ1所属が4チーム、J3までを含めたJリーグ加盟クラブは計6つ、バスケのBリーグ所属が2チーム、バレーボールのVリーグ所属が1チーム、その他女子のプロサッカーのチームなど、神奈川県内には全国一と言えるほどプロスポーツチームが集積しています。

どのチームもファンやスポンサーは不可欠で、どのようにして継続的な支援を取り付けていくのかは重要な課題であり、人口規模に対してどれだけのプロスポーツのカテゴリー、チーム数が共存できるのか、最激戦区である神奈川県はそうした点の社会実験の場だと思いますね。

一方、地方でもプロスポーツのファン、裾野の拡大に向けた面白い取り組みが生まれています。

最近、私が注目をしているのは北海道です。

バレーボールのVリーグ、V2に所属している旭川ヴォレアスでは、格上のV1リーグの試合よりも高い金額での価格設定でチケットを完売させたり、Vリーグではいち早く試合会場でのキャッシュレス決済を導入して、物販での売上等を選手の強化費用に充てるなどしています。

旭川の人口は札幌の約6分の1ですが、札幌のようにサッカーや野球、バスケなど、プロチームがひしめいているわけではないので、空白地帯の地方都市での可能性へチャレンジをしている模様です。

同チームの社長は「スポーツビジネスに関しては素人」としつつも、チーム運営を「スポーツ枠では捉えていない。エンターテイメントとして勝負している」とコメントをしており、独自の視点での発想、取り組みあ新鮮さがあります。

また2シーズン前からV2リーグに参戦したチームにサフィルヴァ北海道があります。

こちらのチームは社長が現役東大生ということでも注目される面もありますが、ファンやスポンサーの獲得では非常に面白い試みがなされています。

同チームでは1口月額110円からオーナー権を購入できるサービスをリリースしていました。

「企業スポンサーとファンの多くの方に共感してもらわないと地域に愛されるチームにはなれない」との考え方を持ち、ホームタウンをはじめとしたファンの個々に小口でオーナーになってもらうことを発想したのだと思います。

「2027年までに1,000社、10万人がチームへ関わることで1つの地域スポーツの成功モデルとなる」ことを標榜していて、前述した取り組みもその文脈での一手なのでしょう。

このように地方発でもファン、スポンサー獲得、地域密着のチーム作りに向けて面白い試みが出てきているので、サッカーに限らず今後は様々なプロスポーツ、地方での取り組みにも目を向けていきたいと思います。


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