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3月14日(木):「諸学の基礎は哲学にあり」

昨日は母校のシンポジウムに参加をしてみたことに触れましたが、本日もそれに関連した話をもう少しばかり。

昨日のテーマは相互承認でしたが、それを論じる観点に「哲学の立場からみる相互承認」といったものがあるのは、母校らしさを感じました。

というのも母校には「諸学の基礎は哲学にあり」といった建学者の言葉が遺されているからです。

私はサッカーの推薦で大学へ進学をしたので入口はサッカーだったわけですが、入学後に前述した考え方に触れ、その影響を大きく受けました。

哲学が諸学の基礎になるというのは哲学の性質からすれば理解ができるところです。

哲学の本質は「本質の洞察を通じた原理の提示」にあります。

物事の本質を洞察することで、それにまつわる様々な問題を解き明かすための考え方、原理を見出すことに寄与します。

そのような原理原則につながる面の哲学に加え、私たちが腰を据えて何かに取り組む際には哲学が要ります。

例えば私たちは民間企業を経営していますが、経営をするには「経営哲学」が必要です。

最近でいえばパーパスやビジョンといった形で表現をされることも多いですが、経営をするにあたって根幹となる考えは不可欠でしょう。

もちろん、これは経営だけに限ったことではなく、スポーツであっても、街づくりであっても、教育であっても、そこに何らかの芯の通った考えとしての哲学は要ります。

これは経営哲学だけでなく、政治哲学や人生哲学、教育哲学など、様々な領域とセットで哲学のワードが使われている通りです。

その意味で哲学に触れておく意義は大きいと思っています。

哲学というと難解なイメージがつきまとう面もありますが、大事なのは小難しいワードなどを覚えることではなく、自分なりに問いを立ててみたり、それを探求してみることにあります。

そんなことを思い出させてくれたシンポジウムの場でした。

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