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鎌倉市役所が移転するって「決まってない」って知ってました?

鎌倉市議会議員の鎌倉アップデートチャレンジの藤本あさこです。(長い)

最近、鎌倉市(および近隣市)で話題になっている「鎌倉市役所が移転する」という話についてちょっと書きます。

私も割と議員になってから知った話や解像度が上がった部分も多いのですが、クリスマス前のこのタイミングではありますが皆様にシェアします🎄
既に「知っとるわ!」という方はここでこのブラウザを閉じてください。

お店やることにしたわ!営業許可申請はしてないけど!の状態

例えば、あなたが表参道で空き物件を見つけたのでお店を開こうと決めたとして、事業計画書を作成したとします。今の鎌倉市役所移転話はこの段階です。

え!?って思われた方もいるかもしれませんが、実際にこの段階です。

役所の場所というのは、条例で住所が番地まで含めて細かく制定されています。そのため、建て替えなどはいいにしても、移転となると条例の改定が必要になるのです!!(これ、知らない方けっこういるのではないでしょうか)
で、この条例改定には議会の承認が必要になります。普通は過半数の承認なのですが、「市役所の位置を定める条例」の改定については2/3の賛成が必要になります。

鎌倉市はまだこの承認をとっていないので、現時点では市役所を移転することはできません。

お店をオープンするには営業許可申請を届け出ると思うのですが、市役所移転をこれに例えると、この手続きがまだされていない状態というイメージです。

これまでに「市役所が移転することは決まってる」という言説をいろんな場所で聞いてきましたが、実際は「お店やるわ!」と言ってる人がいる、という段階です。
私はこれを知った時に「まだ決まってなかったのか」と思いましたが、
これを「本人がこう言っているのだから、表参道にお店がオープンすることは決まっている」と捉えるか、「本人がそう言っていても許可申請が受理されていないのだからまだ決まってない」と捉えるかは解釈の問題なので踏み込みませんが、事実こんな状態です。

移転すると決めたのは平成30年

市役所移転計画が作成された(市長が決定した)のは平成30年です。なぜその時に条例改定(営業許可申請)をしなかったのか??

令和4年12月定例会建設委員会の中の答弁では「当時、どのような市庁舎ができるかもわからないのに賛成できない、という議会の声が多く、まずは計画を作ろうとなった(概意)」とのことでした。

??

これ以降、営業許可の下りていないお店(申請すらしていない)が表参道にオープンするという噂ばかりが広まり、というかお店の人も「表参道にオープンします!」というチラシ(広報かまくら)をまいたりしてるので、市井の人たちは「へ~表参道にお店ができるんだね!」となっています。

営業許可はおりていませんよ!!

令和4年、ついに営業許可申請がされる

さて、平成30年から時を経て本年令和4年、ついに営業許可申請、もとい条例改定の議案が上程されました。
なぜこのタイミングで上程(申請)されたのでしょう?
それは例えるならば、銀行に融資を依頼したら、まずは営業許可が下りてからね、と言われたから、です!!!
つまり、市役所移転にかかる予算を提案しようと思ったら、議会側から「まだ位置条例の改定もしていないのに予算審議できないのでは」と突っ込まれたので、このタイミングで出てきたようです。

・・・!?

決戦は金曜日

とまぁこんな感じが現在でして、ついに今回の12月定例会にて本議案が審議されています。
採決は26日の最終本会議、ここで否決されたら営業許可は下りなかったということになります。表参道にお店はオープンできるのか⁉乞うご期待~🌟


これらが事業計画書にあたるもの

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