見出し画像

【#1】トレーニングの原理・原則①

トレーニングには、原理・原則があります。
ストレングスコンディショニングコーチとして、メニューを作成する機会がたくさんありますが、その原理・原則に則ったメニューになっているか必ず確認しています。

今回は、忘れられがちなのかな〜と感じる(完全な主観です)、トレーニングの原理・原則について考えていきます。


トレーニングの原理

『原理』とは、一般的に、物事を成り立たせる法則などを指します。
すなわち、トレーニングの原理というのは、トレーニングがトレーニングとして成り立つ上での法則ということになります。

では、具体的にどんなものがあるか。
以下の3つがトレーニングの原理となります。

  1. 特異性の原理

  2. 可逆性の原理

  3. 過負荷の原理



特異性の原理

特異性の原理とは、簡単にいうと「与えられた負荷に応じて、効果が決定する」ということです。

例えば、アームカールを行なっても、脚の筋肉が肥大しないことは、感覚的にわかるかと思います。脚の筋肉を鍛えるのであれば、スクワットやデッドリフトをするという選択になりますよね。

すなわち、鍛えたい目的に対して、手段が適切か。が重要ということです。
これは、筋肉を鍛えることだけに限らず、早く走る、長い時間を走る、方向転換するスピードを高めるなどなど、鍛えたいもの(目的)に応じたトレーニング(手段)全てに当てはまります。


可逆性の原理

可逆性の原理とは、簡単にいうと、「与えられていた負荷がなくなることで、得られていた効果(=強くなる、大きくなるなど)と逆の反応(=弱くなる、小さくなるなど)が起こる」というものです。

例えば、骨折をしてギプスをつけると、その部位はしばらく動かせません。
動かさないまま、2ヶ月が経過して、外してみたら逆側と比べて動きが悪くなっていたなんてことがよくあります。

これは、その部分を動かすという「負荷」がなくなったことによって、今まで得られていた効果(この場合は動き)と「逆の反応」(動きが悪くなる)が起きてしまっているということです。

トレーニングも体に対する「負荷」ですが、負荷が無くなれば、今まであった効果に対して体が逆行してしまう。ということです。
筋肥大をするために行なっていたトレーニングも、続ければ、筋肉が大きくなっていくし、やめれば筋肉は萎んでいきますよね、、、。
継続が大事ということがわかるかと思います。


過負荷の原則

過負荷の原則は、「体が慣れている以上の負荷(すなわち過負荷)がかかることで体に影響が与えられる」ということです。

毎日の徒歩通勤、階段の登り下りなどだけでは、筋肉は大きくなりませんよね?
それは、体がその負荷に慣れていて、体が成長するのに必要な過負荷がかかっていないということです。

トレーニングに置き換えると、慣れた負荷(同じ重量、同じ回数など)をずっと続けるだけでは、効果は薄い。ということです。


まとめ


今回は、トレーニングの原理・原則から、原理に絞って記事を書いてみました。
どれも重要なので、ぜひ覚えていてほしい内容です。

・そのトレーニングは目的にあった手段か
・その手段を継続できているか
・負荷を徐々に上げられているか(負荷に慣れていないか)

この辺りを意識しながらトレーニングできたらいいかなと思います!


・自分の目的に対して、適切な手段は何かわからない
・1人で継続するのは苦手
・負荷の上げ方がわからない

上記に当てはまる方は、ぜひ我々のような専門家にご相談ください!
それでは!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?